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NTTデータ バリュー・エンジニア、データ観点による調査で肥大化したシステムのスリム化を図る新サービス

 株式会社NTTデータ バリュー・エンジニアは2023年12月27日、社内システム更改におけるコストの無駄を、データ観点による調査によって削減する「システムスリム化調査サービス」を提供開始すると発表した。

 社内システムの更改に際し、現行システムの機能整理が不十分だったことから、新システムが必要以上に肥大化し、開発コスト、およびその後の管理コストが増大してしまうことがあるが、今回発表されたシステムスリム化調査サービスは、独自のデータアセスメント技術を用いて、肥大化してしまったシステムのスリム化を図るサービス。

 業務の作業証跡であるデータに着目し、NTTデータ バリュー・エンジニアが20年以上に渡って蓄積してきたノウハウをベースに、実データ・項目の使用率や更新状況、品質(既定値外の値が入っていないか)などの統計を取得し分析するほか、各テーブル間のつながりや干渉を明らかにする。

 こうした作業を経て、不価値化しているデータを可視化し、システムスリム化対象の選定・検討に資するエビデンスを提供することで、不価値化しているデータを用いた機能、データベース容量の圧縮に寄与でき、システムリソースやシステム保守コストの最適化につなげられるとした。

 期間は1カ月から、費用は50万円から。なお費用は、調査対象のテーブル数や項目数などに応じて異なるとのこと。

 なおNTTデータ バリュー・エンジニアでは、システム仕様書や業務マニュアルなどのドキュメントをもとにした調査アプローチや、担当者ヒアリングによる業務利用実態といったプロセス面だけの調査では、機能削除による業務への影響が不明確で、何を削除し、何を残すべきかという判断が難しくなるが、そこにデータ観点のアプローチを加えると、データが長期にわたる業務の作業証跡となるので、利用実態まで把握でき、機能削除の判断を行うための確かな根拠として利用可能になると、このサービスのメリットをアピールしている。