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レノボ、次世代ThinkAgileなどAI対応ハイブリッドクラウドプラットフォームの機能強化を発表

 レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社(以下、レノボ)は22日、AI対応ハイブリッドクラウドプラットフォームの機能強化を発表した。

 同プラットフォームは、最新のThinkAgileハイパーコンバージドソリューションと、ThinkSystemサーバーで構成され、次世代インテルXeonスケーラブルプロセッサーを搭載することで、パフォーマンス、管理、効率化の各種機能を高速化している。

 拡張されたプラットフォームにより、顧客企業は既存のITアーキテクチャを活用したAIの導入を可能にすると説明。今回の機能強化は、パブリック、プライベート、パーソナルの基盤モデルを通じてダイナミックなハイブリッドAIアプローチを可能にし、レノボが目指す「AI for All」のビジョンを実現するとしている。

 新登場のLenovo ThinkAgileハイブリッドクラウドソリューションは、レノボがすでに提供しているポートフォリオに対し、場所や時間を問わず、より高い演算機能と高速メモリを提供することで、AIパフォーマンスを強化し、クラウドの俊敏性を維持する。加えて、Lenovo Professional Services for AIとTruScale as-a-serviceソリューションは、エッジ機能向けの最新の統合型ハイブリッドクラウドに従量課金制を導入し、ビジネスの成長を迅速に支援し、顧客企業におけるITのシンプル化とAIの高速処理を可能とする。

 次世代Lenovo ThinkAgileハイブリッドクラウドソリューションと、第5世代インテルXeonスケーラブルプロセッサー搭載のThinkSystemサーバーは、インテルのAMXテクノロジーによる組み込みAIアクセラレーション機能を採用しており、最大200億件のパラメーターのモデルに対するAI推論とトレーニングをサポートしつつ、効率化も実現する。さらに同ポートフォリオは、高度な管理機能、高い信頼性、包括的なセキュリティを備えた独自のオープンアーキテクチャを実現しており、あらゆる規模の企業に向け、ハイブリッドマルチクラウドによる業務遂行を支援するとしている。

 VMware Cloud Foundation(VCF)リファレンスアーキテクチャ対応のThinkAgile VXは、エンタープライズ企業におけるハイブリッドクラウドの仮想化/コンテナ化ワークロードをサポートする。Azure Arcを内蔵した最新のThinkAgile MX450 Edge Integrated Systemは、AzureのクラウドサービスとAI推論をエッジで提供するコンパクトなソリューション。ThinkAgile HX AI for the Edge with Nutanixは、反復可能で拡張性に優れたソリューションを構築することで、AIと機械学習の演算やストレージのワークロードを遠隔処理できる。

 レノボは、インテルとの提携を通じ、密度最適化、ラック、タワーのソリューションからなるThinkSystemポートフォリオ全体で、インテルの新型CPUをサポートする最新テクノロジーを提供し続けていると説明。具体的には、高演算負荷ワークロード向けに、第5世代インテルXeonスケーラブル・プロセッサーを搭載したSD530 V3/SD550 V3/SD650-N V3密度最適化サーバーを通じ、マルチノードサーバー機能を拡大させた。Lenovo Neptune水冷技術の採用により、顧客企業は消費電力を最大40%削減しつつ、半分の設置面積で処理能力を最大化できるとしている。

 また、堅牢性に優れたLenovo ThinkSystem SR650 V3/SR630 V3ラックサーバーは、エンタープライズ向けに柔軟な構成とAIワークロードに最適化されたパフォーマンスの提供が可能。支店や小売りなどのマルチサイト拠点向けに適した新型Lenovo ThinkSystem SR250 V3ラックサーバー/ST250 V3タワーサーバーは、全体的なパフォーマンスを最大21%向上させたインテルXeon E-2400プロセッサーを活用し、エッジでの柔軟なコンピューティングを実現する。

 AIアプリケーションの高速処理に必要なパフォーマンスを提供する、Lenovo TruScale for Hybrid Cloudは、as-a-service型およびフルマネージドのオンプレミスデータセンターソリューションとして、ビジネスニーズの変化に応じて容量を柔軟に作成、変更、拡張できる。レノボの新しいTruScale Hybrid Cloud for Edgeは、コスト面で優れた小規模構成のソリューションとして、必要な場所でAIをサポートしつつ、セルフサービス型のクラウド管理プラットフォームを取り入れることで、データワークロード全体の俊敏性とコントロールを向上する。

 また、レノボは新サービスのProfessional Services for AIを通じて、顧客企業がより迅速にAIを実装できるよう支援する。同サービスは、レノボの知識基盤と専門家からなるグローバルチームによる単一ベンダー型ソリューションで、企業がAIを理解した上で、理想的なビジネスの成果を迅速に達成できるようカスタマイズされた、効果的かつ包括的なITの導入を支援する。

 エンドユーザーは、レノボの新型ラップトップでもハイブリッドクラウドソリューションを利用でき、PCによる新しい働き方、遊び方、つながり方に触れられると説明。最新のThinkPad X1とIdeaPad Pro 5iでは、AIコンピューティングを活用したPC体験を楽しめるとしている。これらのラップトップは、インテルCore Ultraプロセッサーと高性能Wi-Fi接続を採用しており、パブリック、プライベート、そしてパーソナル基盤モデルのハイブリッドAIモデルを通じて、高いスピードとインテリジェンスによってAI PCタスクを高速処理できるとしている。