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NTT-ATとアンリツ、産業DXにおける統合セキュリティ監視対策の提供に向け協業

 NTTアドバンステクノロジ株式会社(以下、NTT-AT)とアンリツ株式会社は6日、両社のサービスを連携し、サイバーとフィジカルを組み合わせた統合監視ソリューションの提供を目指して、協業を開始したと発表した。

 NTT-ATとアンリツは、工場やビルなどの現場では、IoT化・自動化によるDXが進む一方で、高度化・巧妙化するサイバー攻撃によるリスクも深刻化していると説明。生産設備・製造ライン、ビル内で発生するさまざまなイベントや、不正侵入者などによる攻撃の検知など、映像監視をベースとして、現場状況とサイバーセキュリティイベントを統合・可視化したセキュリティ対策の提供を目指す。

統合監視ソリューションの実証イメージ

 協業では、NTT-ATの工場・ビル向けセキュリティサービスと、アンリツの産業DXソリューション「AccelVision」を組み合わせ、産業システムへのサイバー攻撃に対する新たなセキュリティ対策を具現化する。

 統合監視ソリューションの提供により、サイバーとフィジカルを組み合わせた、現場の正確な現状把握と迅速な意思決定を支援する。連携により、現場と生産管理室をつなぎ、現状把握・意思決定を支援する監視画面のAccelVision上に、未承認デバイスのネットワーク接続/通信のセキュリティイベントを検知したことを即時にテロップ表示することで、注意喚起を実施する。

 また、管理者がAccelVision上で確認できるよう、未承認デバイスの検知が疑われるエリア・時刻の複数カメラ映像を自動再生。管理者が、カメラ映像から現場におけるセキュリティイベントの発生原因を確認できるようにし、現場への迅速な指示の発出を支援する。

 サイバーの現状把握には、米Fortinetのネットワークセキュリティアプライアンス「FortiGateを」使用し、産業用制御システムの通信にも対応する。

 NTT-ATとアンリツは、サービスを提供していく中で、顧客からサイバーとフィジカルを組み合わせた統合監視に関する要件を確認し、サービスラインアップのさらなる拡充として、経済産業省「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」の各要件を実現するサービスを提供する予定としている。