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東芝情報システム、AIアノテーションサービスでTTピーエムと協業

 東芝情報システム株式会社は29日、TTピーエム株式会社と、AIの機械学習に使用する教師データ作成のアノテーションサービスにおいて、サービス拡大に向け協業すると発表した。

 東芝情報システムでは、独自のAI技術を活用し、顧客の教示仕様に基づいた少量の学習データセットと教師対象画像データを預かり、高精度なアノテーションデータを短時間で大量に提供する自動アノテーションサービスを提供している。サービスは、自動車産業をはじめ製造、インフラなど幅広い業種、業界に対して提供している。また、自動運転を想定した18クラスを認識する車載向けセマンティックセグメンテーションのアノテーションデータ作成ベンチマークにおいて、作成した1000枚のアノテーションデータは、最先端のベンチマーク結果と比較しても遜色のない精度を達成しているという。

 TTピーエムでは、アノテーションサービスとして、セキュリティ・品質レベルに応じた作業体制の提案、作業目線からのツールの改善提案、作業結果の揺らぎ補正のためのルール変更提案など、研究者、開発者に寄り添いながらさまざまなコンサルテーションを提供している。また、学習データの収集、仕分け、撮影、撮影後の静止画切り出し、アノテーション作業後の機械学習まで、アノテーションに関わる周辺作業を支援している。

 協業では、TTピーエムが提供するアノテーションサービスと、東芝情報システムが提供する自動アノテーションサービスが連携し、大量で高品質なアノテーションデータを必要とする顧客にサービスを提供していく。これにより、画像のバウンディングボックスやセマンティックセグメンテーションにおいて、これまで以上に短時間かつコストを抑えて、アノテーションデータの提供が可能となり、顧客のAI開発の期間短縮と効率化に貢献していくとしている。サービスは、TTピーエムからの提供を予定する。

協業イメージ