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トレンドマイクロ、サイバー犯罪捜査官を対象としたトレーニングサービスを提供

 トレンドマイクロ株式会社は27日、国内における法執行機関のサイバー犯罪捜査官を対象とした「サイバー犯罪調査・捜査トレーニング」を提供開始した。同トレーニングは、サイバー犯罪捜査の職務遂行に必要となる技術や知識を提供することにより、サイバー犯罪撲滅に貢献する。

 トレンドマイクロでは、日本国内における警察組織とのアドバイザー委嘱契約、インターポールや欧州警察機関(ユーロポール)、FBIなどへの捜査協力を行ってきた。また、国内外の法執行機関に対して、犯罪捜査のための知見を提供するトレーニングを提供している。インターポールとの協業では、102カ国・地域のべ729名のサイバー犯罪捜査官に対してトレーニングを提供している。

 新たに提供する「法執行機関向けサイバー犯罪調査・捜査トレーニング」は、トレンドマイクロが今まで提供してきたサイバー犯罪対策に関するトレーニングの中で、特に現在のサイバー犯罪に対抗するために必要となる技術や知識をプログラム化している。例えば、「サイバー攻撃調査‐標的型攻撃編」では、講義や演習・ワークショップなどを通じて、端末の保全から攻撃の全体像の把握まで、標的型攻撃のステップや攻撃手口、攻撃者の視点等も交えて、調査手法を実践的に学べる。

 提供するプログラムのうち「マルウェア解析トレーニング」は、WindowsおよびAndroidで動作するマルウェアの解析に必要な知識を基礎から学ぶトレーニングコース。価格は15万円(税別)。

 「公開情報を使った調査・分析―サイバー犯罪捜査編」は、OSINT(Open Source Intelligence)およびアンダーグラウンド調査の基礎から、ビッグデータや各種検索手法(一般的な検索に加えてShodanなどの利用)を使用した情報収集、調査・分析手法を学習する。価格は30万円(税別)。

 「公開情報を使った調査・分析―攻撃者周辺情報特定編」は、攻撃者の周辺情報の収集に必要な調査・分析手法や、セキュリティベンダーに所属するリサーチャーが実際にどのようにして情報を収集しているかを学べる。価格は30万円。

 「サイバー攻撃調査―標的型攻撃編」は、サイバー攻撃を受けた端末の保全方法、痕跡からの調査手法を、攻撃者の視点を取り入れながら学習する。価格は15万円。

 「サイバー攻撃調査―特殊な攻撃編」は、ランサムウェア感染を狙った攻撃について、攻撃側と調査側のそれぞれの立場での実習を通じ、攻撃を受けた際に必要とされる効果的な調査方法を学習する。価格は15万円。