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サイバートラスト、IoTデバイスの真正性を確認できるSDK「SIOTP Client Manager」

 サイバートラスト株式会社は14日、IoT機器メーカー向けに、電子署名を中心としたコード署名と暗号化を可能にするソフトウェア「SIOTP Client Manager」を12月より提供開始すると発表した。同製品を機器メーカーが製造過程で活用することにより、IoT機器の真正性を確保し、機器のセキュリティ向上を実現するとしている。

 SIOTP Client Managerは、機器内に閉じた環境で個々のIoT機器に電子署名および署名検証を行う仕組みを提供するSDK。暗号化技術を利用した電子署名および暗号化を、IoT機器上で安全に利用するための機能を提供する。

 特に、鍵や電子証明書などを安全なSecure Element上で管理できるように設計されており、こうした認証情報をHSMに保存することで、意図しない第三者などからの不正なアクセスを防ぎ、安全な管理を可能にするという。また、機器内のファイルへの電子署名や暗号化により、攻撃・侵入によるファイルの改ざんや情報窃取などからファイルを保護するとのこと。

 なおサイバートラストでは、クラウド上で機器認証と通信の保護を実現する「Secure IoT Platform」を提供しているが、SIOTP Client Managerにより、機器内に閉じた環境下でのデバイスの機密性、完全性担保を実現することで、あらゆるサイバー攻撃からの防御として基本となる「信頼の起点」の保護に対応するとしている。