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日立ソリューションズ、アプリの認証基盤をAzure ADに切り替えるための支援サービスを提供

Azureを利用してフルクラウド化を目指す企業を支援

 株式会社日立ソリューションズは、Microsoft Azureを利用してフルクラウド化を目指す企業に向け、認証基盤の移行や統合を支援する「ITモダナイゼーション向け認証拡張サービス」を、9月21日より提供開始すると発表した。

 多くの企業がオンプレミスとクラウドのハイブリッド利用から、フルクラウド化への移行を検討しており、オンプレミスからクラウドへの認証移行先として、Azure Active Directory(Azure AD、10月1日からはMicrosoft Entra ID)の利用が拡大しているが、Azure ADは利用できる拡張属性情報に上限があるため、アプリケーションによっては、これまでと同様の認証や認可を実施できなくなる問題が発生してしまうという。

 この問題は、認証切り替えが必要なアプリケーションごとに発生するので、複数のシステムをオンプレミスで稼働させている企業は、移行をあきらめて現行構成で利用し続けるか、クラウド上にて新たにシステムを作り直しているのが現状とのこと。

 今回発表された「ITモダナイゼーション向け認証拡張サービス」は、日立ソリューションズが、日立グループを含むさまざまな企業のAzure AD移行や認証基盤の統合支援で培った知見・ノウハウを基に、フルクラウド化を推進する企業のこうした問題解決を支援するもの。認証用のAPIと、Azure ADで保持できない追加属性情報を格納するためのデータストアを提供することで、企業は既存システムの認証先をAzure ADに変更可能になるため、システム変更やアプリケーション改修にかかるコストを削減できるとしている。