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CTC、オープンネットワーキング向けソフトウェア「Arrcus Connected Edge」を販売開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は22日、米Arrcusと国内初の販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、データセンターやクラウド、エッジ、5Gを含めたネットワークのスイッチングやルーティングを一元管理し、コスト効率の良い柔軟な変更を可能にするソフトウェア「Arrcus Connected Edge(ACE)」を提供開始する。

 「ACE」は、ルーティングや負荷分散など、ネットワークの各機能をソフトウェアで管理・制御する、ネットワークの仮想化ソリューション。ネットワーク機器のハードウェアとソフトウェアを分離し、さまざまなメーカーの製品を自由に組み合わせて利用できる「オープンネットワーキング」の原則に基づいて開発されている。

 性能の異なる複数の機器であっても、全体の構成を含めて一度の操作で設定変更を行え、ネットワークの俊敏性や柔軟性、耐障害性などを高められる点が特徴。また環境についても、大規模なデータセンター環境、クラウド、エッジなどさまざまな環境に対応しており、企業やサービスプロバイダが5Gやマルチクラウドの接続において利用すると、ネットワークインフラのコストを押さえつつ、柔軟なネットワークサービスが提供できるようになるという。さらに、設定変更の自動化も可能なため、ネットワーク運用の効率化も実現するとした。

 CTCは、ネットワークインフラに関連する大規模なシステム構築実績や10年以上のネットワーク仮想化技術への取り組み、5Gやマルチクラウドサービスの提供などで実績を持っており、ACEの導入に伴うネットワークの設計や構築・運用を含め、顧客にトータルなサポートを提供するとのこと。同社では、クラウド事業者や通信・サービスプロバイダなどに展開し、3年間で20社10億円の売上を目指すとしている。

Arrcus Connected Edgeの適用範囲