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三菱電機ITソリューションズ、ARDIO電子申請システムのクラウド版を提供

 三菱電機ITソリューションズ株式会社は21日、電子申請支援システム「ARDIO(アルディオ)電子申請システム」のクラウド版を提供すると発表した。10月1日からの販売を予定している。

 ARDIOは、社会保険労務士事務所のために開発された業務支援システム。そのサブシステムのひとつであるARDIO電子申請システムは、電子申請にかかる業務の効率化を支援するもので、2020年4月からの社会保険・労働保険関係の電子申請の義務化を受け、大手企業を中心に一般企業でも多く活用されているという。

 従来、同電子申請システムはオンプレミスでの提供だったが、昨今のリモートワークや在宅勤務といった働き方の変化、BCP対策の重要性の高まり、サーバー管理負荷の削減・初期費用の抑制といったニーズを受け、今回は新たにクラウド版を提供する。

 クラウド化により、利用者側での運用・保守といったサーバー管理が不要になり、システム管理コストが削減されるほか、BCP対策としても有効に働くとのこと。また、複数人・複数手続きの申請データを作成から申請、状況確認までまとめて行え、電子申請の一括申請・大量処理に対応する。対応帳票は100種類以上あり、社会保険の各種手続きをサポート可能。健康保険組合向けに電子申請を行う、マイナポータルAPIにも対応している。

 さらに、申請データをチェックし承認後に送信する承認機能、電子申請の全帳票を対象に、外字を常用漢字に変換する外字変換機能などを新機能として搭載した。

 なお、バックアップを含むデータはMicrosoft Azure内で安全に管理され、通信経路やデータの暗号化による情報漏えい対策を施していることに加え、厳格な権限管理とログ取得により不正アクセスを防止するとしている。

 価格例は、従業員数1000名以下の場合で月額6万6000円(税別、契約は1年単位)から。このほか、初期費用は別途必要となる。