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NECプラットフォームズ、店舗運営機能と配膳ロボットの連携を実現する飲食店向けサービスを提供

 NECプラットフォームズ株式会社は10日、飲食店向けPOSシステム・オーダーエントリーシステム(以下、OES)の「FoodFrontia」について、店舗での料理の注文から会計まで一連の店舗運営機能と、複数機種の配膳ロボットの連携を実現するサービス「マルチ配膳ロボット連携」を提供開始した。

 マルチ配膳ロボット連携は、ハンディ端末やセルフオーダー端末からの遠隔操作や会計機能との連携などにより、店舗の業務効率化や顧客満足度向上を支援するサービス。

サービスの活用イメージ
連携を実現した配膳ロボット

 サービスでは、4種類の配膳ロボット「YUNJI DELI」「BellaBot」「Servi/Serviアイリスエディション」「KettyBot」に対応し、飲食店の店舗規模に合った配膳ロボットを選択可能。ホールスタッフの配膳・下げ膳業務を支援する配膳ロボットと、サービスを共に活用することで、配膳ロボット未導入店舗では月額約30万円の費用削減が可能になるとしている。

 また、FoodFrontiaのOES機能・会計機能と、配膳ロボットとの連携を実現したことで、これまで配膳ロボットを導入していた店舗において、1回あたり8分かかっていた下げ膳業務時間を5分に短縮し、下げ膳業務時間を40%削減できると説明。会計終了と同時に配膳ロボットへの下げ膳指示を自動で出せることや、ハンディ端末からの遠隔操作により下げ膳の際のホールスタッフの配膳ロボットとテーブルの往復移動がなくなり、1時間当たりの下げ膳率は60%増加、接客時間は36分増加するなど、業務効率化で生じた時間を接客サービスやクリンネス時間にあてられるとしている。

 テーブルに設置したセルフオーダー端末に、配膳予定の料理を表示できるため、店舗利用者は事前に届く料理が把握できるようになる。食後に利用者がテーブル上の食器類を下げたいときも、セルフオーダー端末から配膳ロボットを呼び出せるため、好きなタイミングで下げ膳を行うことができ、快適性が向上する。

 「FoodFrontia」マルチ配膳ロボット連携の価格は、ロボット1台あたり月額1万600円から。NECプラットフォームズは今回のサービスを通じて、今後4年間で3000台の配膳ロボットの店舗導入を目指すとしている。

「FoodFrontia」マルチ配膳ロボット連携サービスのシステム構成