ニュース

凸版印刷とHATALUCK、商業施設のシフトワーカーに向けたサンプリングプロモーションを実現する「店舗DXスタッフアプリ『はたLuck』活用サンプリング」を提供

 凸版印刷株式会社は1日、店舗マネジメントツール「はたLuck」を軸に、小売・飲食・サービス業の生産性向上を支援する株式会社HataLuck and Person(以下、HATALUCK)と資本業務提携を結び、商業施設で働くスタッフに向けた働きがい向上と、企業の効果的なサンプリングプロモーションを同時に支援するサービス「店舗DXスタッフアプリ『はたLuck』活用サンプリング」を提供開始した。

 サービスは、全国の商業施設に導入されている店舗DXスタッフアプリ「はたLuck」を活用することで、商業施設で働くスタッフを対象にした商品のサンプリングに加えて、事前・事後のアンケート調査が可能な、食品・飲料・化粧品業界などのメーカー企業向けのサンプリングプロモーションと、シフトワーカーの働きがい向上を実現する。

「店舗DXスタッフアプリ『はたLuck』活用サンプリング」フローイメージ

 現在、販促プロモーションにおけるサンプリングは多く実施されている手法のひとつだが、ただサンプルを配って終わってしまうものが多く、配布者に対してその後の購買への誘導や、配布の効果測定などができていないものが多いことが課題となっていた。また、HATALUCKでは、シフトワーカーの働きがいを向上させるために、シフトワーカー専用の福利厚生や業務貢献度などに応じた、給与以外のインセンティブ提供を行うサービスの構築を検討していた。

 これを受けて、凸版印刷とHATALUCKは、商品サンプルを配布し、かつ継続的なコミュニケーションがとれるサンプリングプロモーションサービスを開発、実証実験を経て提供開始する。サンプリングを、店舗DXスタッフアプリ「はたLuck」を通じて行うことで、サンプリングした時だけでなく、アンケートなどでコミュニケーションを取ることやり、サンプリングの効果測定ができるようになる。

 サービスでは、シフトワーカーを性別・年代・営業形態・地域・店舗などでそれぞれ分類して選定でき、商品のターゲットに対して効率よくサンプリングを実施できる。より解像度を高める目的などで、最大5問の事前アンケートの実施もできる。

 店舗DXスタッフアプリ「はたLuck」上で、施設やメーカーからのメッセージとしてサンプリング引換券の配信が可能。感謝の気持ちを表現したギフトや贈答品としてサンプリング引換券を配信し、サンプルを配布することで、シフトワーカーの働きがいを支援するとともに、特別感のあるストーリー性を持たせてサンプリングができる。

 施設内店舗での引き換え以外にも、スタッフバックヤードでの配布や、施設内のイベントにからめた配布など、サンプリングストーリーに応じた配布が可能。登録販売者がいなければ交換できない特殊な商品や、冷凍や冷蔵が必要な商品もサンプリングが可能になる。

 サンプリング終了後も、アンケートをとって購入意向の高いターゲットを絞り込み、サンプリングを実施した商品の割引クーポンを配信して購入へ誘導したり、アプリ上での動画の配信などのコミュニケーションを行ったりして、継続的なアプローチで商品やブランドに対するファンコミュニティの形成を促すこともできる。

 導入の第一弾として、三井不動産グループ、三井不動産商業マネジメント株式会社と協力し、三井不動産グループが運営・管理する商業施設内(「三井ショッピングパーク ららぽーと」など)でサービスを提供開始する。

 凸版印刷とHATALUCKは、食品・飲料・化粧品業界等のメーカー企業に向けてサービスを提供し、関連受注含めて2025年度までに5億円の売り上げを目指す。また、今後もオンライン・オフラインの両軸でのプロモーションサービス開発に取り組み、新たなセールスプロモーション手法開発やセールスプロモーション事業の拡大に貢献していくとしている。