ISID、顧客へのセキュリティチェックシート回答作成を効率化するSaaS提供企業向けサービス

　株式会社電通国際情報サービス（以下、ISID）は1日、SaaS提供企業に向けて、顧客企業へのサービス提案・販売時に行っているセキュリティチェックシート（以下、チェックシート）の回答業務を効率化するサービス「Securate（セキュレイト）」を提供開始すると発表した。

　SaaSを導入する多くの企業は、サービスの利用前に、リスクアセスメントを目的としたチェックシートを自社で作成し、回答を提供元の企業に求めているが、チェックシートの内容は多岐に渡るだけでなく、各社で異なるため、提供元企業は提案や販売の増加に比例して、その回答作成に多くの時間を要しているという。

　Securateは、こうした煩雑な回答作成を支援するサービスで、ISIDがセキュリティ要件の厳しい金融機関へのシステム導入経験をもとに開発したAIに、過去に回答済みのチェックシートを顧客（プロダクト）ごとに学習させることにより、チェックシートの質問項目に対応する回答を提案してくれるとのこと。

　AIからは、回答案だけでなく、その根拠とした過去回答も合わせて提示されるため、担当者が最終回答内容の修正や確定を容易に行える点もメリット。

　また回答の提案時には、各設問を内容に応じて自動で分類し、主管部署やカテゴリなどのタグをつける機能も備えた。チェックシートは設問内容に応じて複数の部署が分担して回答する場合が多いので、この機能により主管部署が明確になり、回答完成までの業務の効率化に役立つとしている。