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オラクル、「MySQL HeatWave Lakehouse」の一般提供開始を発表

 米Oracle(以下、オラクル)は現地時間20日、分散データベース「MySQL HeatWave」の新機能となる「MySQL HeatWave Lakehouse」の一般提供開始を発表した。

 MySQL HeatWave Lakehouseは、CSV、Parquet、他のデータベースからエクスポートファイルなど、オブジェクトストアのさまざまなファイル形式をサポートし、これらのファイルをMySQLデータベースのトランザクションデータと組み合わせられる。さらに、MySQLデータベースにデータをコピーすることなく、オブジェクトストア内のファイルに対して直接クエリを実行できる。

 その結果、MySQL HeatWave Lakehouseは、クエリ処理のスケーラビリティとパフォーマンス、データのロード速度、クラスタのプロビジョニング時間、オブジェクトストレージ内データのクエリ自動化において、新たな基準を打ち立てたとしている。

 MySQL HeatWave Lakehouseを使用したオブジェクトストレージ内の一般的なファイル形式のデータに対するクエリは、MySQLデータベース内のデータへのクエリと同じくらい高速に実行できる。これを可能にするのは、MySQL HeatWaveの組み込み機能である「MySQL Autopilot」で、MySQL Autopilotは機械学習ベースの自動化を提供し、クエリ実行からの学習により将来のクエリ実行計画を改善する。

 MySQL Heatwaveのパフォーマンスは、クラスタのプロビジョニング、データのロード、クエリ処理において大規模並列処理を可能にするスケールアウトアーキテクチャによって実現され、最大512ノードをサポートする。また、MySQL Autopilotの機能強化により、オブジェクトファイルのメタデータ生成が自動化され、基盤となるオブジェクトストレージのパフォーマンスに動的に適応できるようになり、すべてのOCIリージョンで最高のパフォーマンスを提供できるとしている。

 MySQL Heatwaveは、トランザクション処理、リアルタイム分析、機械学習、データレイククエリ、機械学習ベースの自動化を、単一のMySQLデータベースサービス内で提供するクラウドサービス。オラクルの分散クラウド戦略の中核となるMySQL HeatWaveは、OCIのほか、Amazon Web Services、Oracle Database Service for Azure、およびOCI Dedicated Regionを利用する顧客のデータセンター内でも利用できる。