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三井屋工業、ウイングアーク1stの「MotionBoard」を導入し生産実績管理システムを構築

 ウイングアーク1st株式会社は26日、三井屋工業株式会社が生産実績管理システムを構築するにあたって、ウイングアーク1stのBIダッシュボード「MotionBoard」を導入したと発表した。

 自動車の内外装部品メーカーである三井屋工業では、これまで工場の稼働状況や生産データの管理を紙の作業日報で行っていたが、作業工程や管理に無駄が生じ、不良率を正しく把握できない状況にあり、コミュニケーションエラーや不良率悪化などにより生産性が低下していたため、作業日報アプリの展開によるデジタル化など業績改善に取り組んでいた。

 2021年4月の東北エリア(山形県米沢市)への新工場建設を機に、まず新工場でデジタル化を進め、その成果を本社工場に横展開する形でスマートファクトリー化を推進するにあたり、ダッシュボードとして「MotionBoard」を導入した。

 MotionBoardの導入ポイントとしては、豊富なチャート表現のダッシュボード、国産ベンダーによるサポート体制、カメラ連携機能を挙げている。

 生産実績管理システムは、製造現場マネジメントを行うための製造現場DX支援ツール「HiConnex」として2019年に稼働を開始している。設備データ、センサーデータ、定点カメラのデータなどをリアルタイムに取得し、生産情報や不良情報がHiConnexに集約され、MotionBoardのダッシュボードで確認できる。進捗管理画面やKPIとの比較画面などのダッシュボードが、工場中央に設置されたディスプレイに表示されているほか、オペレーションの現場では製造ラインごとにタブレットが設置されている。

 導入効果としては、不良が発生した際の情報を集約・分析して対応した結果、不良品率が4.0%から0.4%に大幅に改善され、生産性が200%向上。また、異常が発生した時は、作業者がタブレット上のボタンを押すことで、管理者のスマートウォッチに異常発生の連絡が届き、迅速な対応が可能となった。

 さらに、工場のさらなるスマート化に向けて、MotionBoardのカメラ連携機能を活用し、クラウド録画カメラ(セーフィー株式会社)を使い、2023年3月に稼働を開始。映像データの活用により、障害の原因を特定できるなど一定の成果が出ているという。