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日立、第4世代Xeon SP搭載サーバー「HA8000V」シリーズ新モデルを発表

 株式会社日立製作所(以下、日立)は31日、「日立アドバンストサーバ HA8000V(以下、HA8000V)」について、最新の第4世代インテルXeonスケーラブルプロセッサーファミリーを搭載した新モデル「HA8000V/DL380 Gen11」「HA8000V/DL360 Gen11」「HA8000V/ML350 Gen11」を販売開始した。

 新モデルで採用する、第4世代インテルXeonスケーラブルプロセッサーファミリーは、従来モデルのプロセッサーと比べて、同等性能でコア数を3割程度削減でき、これにより削減できたコア数に準じたライセンス費用の低減や、仮想環境へのさらなる集約が可能となる。

 新たにラインアップに追加した1ソケットサーバーの「HA8000V/DL320 Gen11」は、コストパフォーマンスに優れ、1プロセッサー構成で十分なワークロードの場合、2ソケットサーバー「DL360」の1プロセッサー構成よりも費用を抑えられる。また、従来の1ソケットサーバーの「HA8000V/DL20 Gen10 Plus」と比べて、最大CPUコア数やメモリ容量が拡張されたため、VDI、HCIにおいてより効率的な業務の集約が期待できる。

 また、新モデルではデータワークロードへの対応を強化。SAS SSDと比べて性能に優れたNVMe SSDを搭載することで、内蔵ストレージの高性能化や大容量化も実現するとともに、次世代のコンパクトなフォームファクタのEDSFF採用により、多くの高速NVMe SSDを搭載できるようになった。加えて、GPUの搭載可能数も増えデータ処理の性能が向上しており、これらにより、AI基盤や画像解析など、高速かつ広範なデータ領域を必要するワークロードに対応できる。

 さらに、標準的な保守サービスメニューを強化し、当日対応のオンサイト保守作業や問題解決支援等に加えて、ハードウェア安定稼働支援サービスを1年間無償で提供する。ハードウェア安定稼働支援サービスでは、顧客専用サイトで、ハードウェア構成やファームウェア・ドライバ情報といった「構成情報」を提供するとともに、顧客の構成に該当する「重要なお知らせ/セキュリティ情報/アドバイザリ」を抽出し、バージョン選択のサポートをする。これらにより、ファームウェア・ドライバのバージョン管理や更新作業の手間を削減し、作業漏れの予防を支援する。

 製品ラインアップと価格(税別)は、「HA8000V/DL380 Gen11」が145万4000円から、「HA8000V/DL360 Gen11」が126万3000円から、「HA8000V/ML350 Gen11」が128万7000円から。出荷開始時期は6月30日。「HA8000V/DL320 Gen11」は2023年度第2四半期出荷開始で、価格は販売開始時に公開予定。