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NECソリューションイノベータ、働き方見える化サービスで労働時間の適性化に特化した「労働状況記録プラン」を提供

 NECソリューションイノベータ株式会社は24日、業務可視化を支援するクラウドサービス「NEC 働き方見える化サービス Plus」において、1)労働時間の記録、2)残業時の注意喚起、3)労働時間記録データのダウンロード――の3機能に絞った「労働状況記録プラン」を提供開始すると発表した。機能を絞ることで、1IDあたり月額200円(税別)と、価格を抑えて提供する。

 NEC 働き方見える化サービスPlusは、PCの利用状況を自動で収集し、客観的なデータで働き方の見える化を支援するサービス。今回はその中で、労働基準法の準拠に必要な勤務管理の適正化と、残業抑制に必要な機能に特化した労働状況記録プランを新たに提供する。

 同プランの機能のうち1)労働時間の記録は、従業員のPCに専用アプリケーションをインストールすることで、PCの操作状況を自動で収集・記録し、労働時間を客観的に把握できるよう支援する機能。なお8月からは、前日の操作時間の通知機能と、可視化されたPCの操作記録時間表を確認できる機能が追加される予定で、従業員自身が、勤務時間や休憩時間を意識した勤務を行えるよう支援するとしている。

 2)残業時の注意喚起は、勤務終了時間等に合わせてPC画面全体に注意喚起を表示する機能。注意喚起の表示を閉じた場合は、労務ルールに変更を及ぼす強制的なPCのロックやシャットダウンではなく、残業の申請・承認の追加を促すよう、勤怠システムなどの特定のURLへ遷移させることが可能とした。

 なお日本電気株式会社(NEC)においても、深夜時間帯ならびに休日勤務に対する注意喚起として利用し、勤務に関する基本ルールや勤務システムへの正しい登録の仕方が掲載されたページへ遷移することにより、従業員が既存のルールを再認識できるよう、この機能を利用しているという。

 3)労働時間記録データのダウンロードは、管理者が従業員のPC操作の記録データをダウンロードできる機能。労働時間の適正把握のための記録保存や、業務改革に必要な作業状況の把握・残業等の調査、他システムへのデータの取り込みなどに活用できる。なお同機能は従来、最上位プランであるアドバンスプランでのみ提供されていたが、システムに蓄積した労働時間の記録データの活用ニーズが高いことから、今回、新プランの機能としても提供される。

 価格は前述の通り、1IDあたり月額200円(税別)で、最小10IDから利用可能(契約は年単位)。なお、iPhoneやiPadの利用状況を収集する「スマートデバイスオプション」は利用できない。