ニュース

デル・テクノロジーズ、FRTのクラウドサービス基盤に「Dell APEX Data Storage Service」を提供

 デル・テクノロジーズ株式会社は16日、沖縄県でインターネットデータセンター事業を展開するFRT株式会社が、5月に提供開始するファイル共有クラウドサービスの基盤に「Dell APEX Data Storage Services」を採用したと発表した。

 FRTは、乱立する各社のクラウドサービスに対抗できる新たな独自サービスの立ち上げを検討していた。そのサービスとして、自社データセンターで運用するファイル共有サービスの検討を進めていたところ、デル・テクノロジーズのディストリビューターであるTD SYNNEX株式会社が、FRTの課題や要件をヒアリングし、最も合致するソリューションとしてDell APEX Data Storage Servicesを提案した。また、TD SYNNEXは、FRTのサービス契約ユーザーが使用するファイルサーバーの使用量や金額などを閲覧可能なポータルサイトの開発支援も行った。

 FRTが新規に提供を検討していたファイル共有のクラウドサービスは、オンプレミス環境の自社データセンターから提供される。新規サービスであるため、インフラの構築においては、スモールスタートでき、サービスの需要に合わせて柔軟に拡張していけることが最大の要件となっていた。加えて、低運用コスト、細かい見積もり工数を必要としないシンプルな構成、安定したセキュアなサービスを求めてた。

 Dell APEX Data Storage Servicesは、サブスクリプションモデルで、基本料金+従量課金のサービス体系のクラウドライクなサービスのため、スモールスタートができ、拡張もしやすく、FRTの求める要件に合致した。また、デル・テクノロジーズがDell APEX Data Storage Servicesをリモート管理するため、FRTはストレージインフラの管理を意識する必要がなく、インフラの運用工数の大幅な削減が見込めるものとなっていた。

 さらに、エンドユーザーが必要な容量を見積もりする際に、細かいサイジングの工数が不要で、シンプルな3種類の構成から選択するだけという、分かりやすいメニュー構成で提供できるという点も評価された。また、「APEX」コンソール画面から簡単に構成設定ができる点や、FRTのデータセンターをそのまま活用できるため、セキュリティ面でも自社の管理下でサービス提供できる点も決め手の1つになったという。

 Dell APEX Data Storage Servicesの採用により、従来のような拡張性の少ない基盤ではなく、ビジネス要件に合わせた柔軟な拡張を実現することができたと説明。さらに、FRTでは、オンプレミス環境の自社データセンターから、Dell APEXシステムのエンタープライズグレードのソリューションをもとに、セキュアなクラウドサービス品質を提供しながらも、Dell APEX Data Storage ServicesのDellマネージドサービスにより、運用工数も大幅に削減できると見込んでおり、サービス開始とともにさまざまな効果を期待しているという。