SCSK、小売業の店舗運営改善に向けて必要なデータ分析機能を提供する「ナレコレBI」を提供

　SCSK株式会社は10日、小売業が保有するデータを活用し、店舗管理業務に必要なナレッジを搭載した分析機能に加えて、実際の業務での活用方法を整備したサービス「ナレコレBI」を提供開始した。

　ナレコレBIは、小売業の店舗運営改善に向けて必要となる、標準的なデータ分析機能を提供するサービス。SCSKのデータ分析システム構築の実績と、日本能率協会コンサルティング（以下、JMAC）のコンサルティング実績をもとに、データの分析にとどまらず、店舗運営の課題解決にむけた施策の立案やビジネスの意思決定を支援する。

　活用するデータをPOSデータなど16種類と定め、そのデータを「経営分析」「販売分析」「商品・店舗分析」「顧客・従業員生産性分析」の4カテゴリ計21画面の標準的な画面で分析できる。カスタマイズの必要はなく、即時に店舗別の売り上げ実績や予測、顧客種別や購入率、来店状況が把握できる。

　小売業のデータ分析に必要な標準的な機能を利用開始時に提供するため、最短10営業日で利用開始が可能。BIを活用した分析や問題点の把握、改善に向けたアクションまでの活用方法を業務フローとして整備し、実施した業務改善の効果を顧客自身がデータで確認できる。

　また、サービスを有効活用できるよう、実践型の導入時研修と、導入後2～3カ月頃の定着化研修の計2回をJMACとともに標準サービスとして提供する。さらに、顧客の業務改善サイクル定着までを支援する、個別コンサルティングもオプションとして提供する。

　サービスの提供価格は、あらかじめ用意されたレポートの参照が可能な「参照ユーザー」が1ユーザーあたり初期費用15万円、月額費用1万円。レポートに対する権限管理が可能な「管理ユーザー」が1ユーザーあたり初期費用15万円、月額費用1万5000円。提供価格には、BI機能、クラウド利用環境（AWS）、JMACによる導入時研修1回、定着化研修1回が含まれる。最小利用数は30ユーザー。

　SCSKでは、安全在庫量を下回ったことを店舗の従業員に通知する「仕事指示（アラート）機能」を近日公開予定。また、今後、売り上げ予測をシミュレーションする「予測機能」などの機能追加を検討していくとしている。