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OBC、マルチバンク対応の企業向けバンキングクラウド「OFFICE BANKクラウド」

ISDN回線終了後の金融機関との取引業務を支援

 株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は、マルチバンク対応の企業向けバンキングクラウドサービス「OFFICE BANKクラウド」を、5月9日より発売開始すると発表した。

 ISDN回線(INSネット ディジタル通信モード)は2024年1月にサービス提供を終了するが、これに伴い、ISDN回線を利用したバンキングシステムが利用できなくなる。このため、ISDN回線を利用して金融機関との取引業務を行っている企業は、後継サービスへの移行が急務になっているとのこと。

 今回発表されたOFFICE BANKクラウドは、こうした課題を持つ企業に向けて提供されるバンキングクラウドサービス。NTTデータの金融決済用端末認証サービス「VALUX」をサポートし、電子証明書による端末認証とトランザクション認証が可能となっているので、悪意のある第三者のなりすましや不正送金を防止可能な、安全性の高いセキュリティ通信を実現するという。さらに、担当者ごとの細やかな権限設定や、管理者による振込情報の確定といった職務分掌・けん制機能を搭載し、振込業務の属人化を解消するとした。

 またマルチバンク対応により、金融機関ごとにログインすることなく、同一画面・同一操作で複数の金融機関とのやり取りを行える点も特長。口座ごとの残高や入出金明細の確認も一画面で行え、振込業務・確認作業の手間と負担を削減できる。

 さらに、OBCのクラウド型業務システム「奉行クラウド」とのシームレスなデータ連携にも対応しているため、業務データを活用して振込業務や仕訳作成業務を自動化できるようになり、バックオフィス業務全体のDXも推進できるとしている。

 なお、業務データの保存にはMicrosoft Azureを利用する。データは自動でバックアップして安全な環境に保管されるため、安心して業務を行えるとのことだ。