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企業向けクラウドストレージ「Fileforce」、ランサムウェア対策機能を提供

 ファイルフォース株式会社は4日、企業向けクラウドストレージサービス「Fileforce」において、セキュリティ機能を強化し、Fileforce内におけるランサムウェアの検知・予防機能や、万が一被害があった場合にも該当ファイルだけをピンポイントで復旧できる機能を、4月10日より順次提供開始すると発表した。追加費用なく利用できる標準機能として提供する。

 今回の新機能では、ランサムウェアの疑いがあるふるまい(プロセス)を検知し、プロセス単位でクラウドへのアクセスを遮断する。即座に社内のすべてのFileforceにも検知状況を伝播することで、Fileforceにおけるランサムウェア被害の拡大を防ぐという。また、プロセス単位でのクラウドアクセスを遮断するため、ユーザーによる通常の業務は継続できるとした。

 さらに、万一ランサムウェア被害が発覚した際には、暗号化や書き換えなど、ランサムウェアにより更新されたファイルのみ、1つ前のバージョンへワンクリック復旧が可能。クラウドに保管されているファイルのランサムウェアによる影響範囲を自動で特定しリスト化する機能も備えているので、企業は被害範囲と影響を把握した上で復旧に向けた対策を取れるだけでなく、警察や法令が求める被害内容の届け出、取引先や顧客、株主を含めたあらゆるステークホルダーへの報告も行えるとしている。

 なお検知にあたっては、未知や新種のランサムウェアを含めて対応するヒューリスティックな検知アルゴリズムを用いる点も特長とのこと。