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セールスフォース、包括的なESGソリューション「ESGレポーティングオートメーション」を国内で提供開始

ESG全体のデータをリアルタイムに管理しレポーティングを実行可能

 株式会社セールスフォース・ジャパン(以下、セールスフォース)は4日、カーボンアカウンティングソリューションである「Salesforce Net Zero Cloud」を強化し、TableauやMuleSoftを含めた包括的なESGソリューションとして、「ESGレポーティングオートメーション」を国内で提供開始すると発表した。

 近年、環境(Environment)のみならず、社会(Social)、ガバナンス(Governance)を含めたESG全体に対するステークホルダーの関心が高まっている中、国内においても、企業が自社のESG全体における目標の進捗を正確に追跡し、その影響をタイムリーに把握、報告することが求められている、

 しかしながら、ESGに関するデータは企業のさまざまな情報ソースに分散しており、データを一元的に管理することが難しい現状があるとのこと。また、ESGに関する情報開示の基準も複数存在しており、変化も激しいため、レポーティングのプロセス自体にかかる時間やコストも増大する傾向にあるという。

 そこでセールスフォースでは、TableauによるESGデータの可視化、MuleSoftによる多様なシステムからのデータインテグレーション、Experience Cloudによる組織間でのデータ共有、Trailheadによるスタッフの教育とエンゲージメント強化といった、Salesforce Customer 360を構成する製品を組み合わせ、ESGレポーティングオートメーションを提供。企業がESG経営を効率的、効果的に進めるための支援を強化するとした。

 このESGレポーティングオートメーションでは、これまで提供していた環境に関するデータの管理に加え、社会やガバナンスを含めた、ESG全体のデータをリアルタイムに管理し、レポーティングが可能。また、ESGレポーティングオートメーションの中核製品であるNet Zero Cloudでも、さまざまな強化が行われた。

 具体的には、GRI(Global Reporting Initiative)に準拠した社会・ガバナンスの標準データモデルであるS&Gデータモデルや、GRI等のスタンダードに準拠した形で、報告書への回答から出力までを支援する汎用フレームワークも提供する。

 加えて、人種、ジェンダー、年齢、国籍など、ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョンにおける各種指標に関するインサイトが得られる分析機能も用意された。

 なお、これらの新機能は、Net Zero CloudのGrowthエディションを利用中であれば、追加のコストなく標準機能として利用可能だ。