ニュース

デジタルエッジ、ヒューリックと共同で東京都心に戦略的拠点となる新データセンター「TYO7」を開設

 Digital Edge(以下、デジタルエッジ)は15日、大手不動産会社のヒューリック株式会社と共同で、東京都心にキャリアニュートラルなデータセンター施設を開発・運営すると発表した。「TYO7」と名付けられる新データセンターは、デジタルエッジの日本法人であるデジタルエッジ・ジャパン合同会社が管理・運用を行う。

 デジタルエッジでは、東京のデータセンターコロケーション市場は需要が拡大しているにも関わらず、ネットワークが密集する東京都心ではデータセンター開発用の土地が限られているため、都心部のリテール/コロケーションスペースは、ネットワーク、クラウドやエンタープライズ顧客から高い人気を集めていると説明。首都圏における7棟目のデータセンターとなるTYO7は、この需要に対応し、デジタルエッジの東京におけるエコシステムをさらに強化するために、相互接続性に焦点を当てたプロジェクトになるとしている。

「TYO7」外観パース

 TYO7は、日本のネットワーク中心地である大手町から1kmで、東京で最もネットワーク密度の高いデータセンターの1つであるデジタルエッジの「TYO2(旧称:ComSpace I)」サイトからも300m未満の場所に位置する。デジタルエッジの超高速接続ソリューションである「Cross Link」と、サードパーティーキャリアの接続ソリューションにより、数多くのネットワーク、クラウドやエンタープライズ顧客に活用される、デジタルエッジのバーチャル東京キャンパスや、首都圏の主要データセンターにアクセスするためのさまざまなオプションを提供する予定。

 日本橋小舟町に位置するTYO7は、光ファイバーネットワークが豊富なエリアにあり、金融街にも近接しているため、国内外の通信事業者や、首都圏でネットワークやITインフラの拡張を検討している大手企業にとって、理想的な立地となっており、TYO2の既存顧客も自然な流れで拡張を図れると説明。TYO7はデジタルエッジのブランド名で運営され、2025年初めにサービス提供を開始する予定としている。

 デジタルエッジのプレジデント・最高収益責任者である古田敬氏は、「当社にとって日本で9棟目のデータセンターとなるTYO7は、東京都心のお客さまが必要とする高品質のコロケーションと相互接続性のオプションを提供し、当社の既存プラットフォームの中核となる拠点です。小規模ながら戦略的な立地に設けられるこの施設は、エンタープライズ、ハイパースケール、高電力密度アプリケーションに対応する当社の他施設を多くのネットワークにつなぐハブとしての役割を拡充し、日本の重要なデジタルインフラの発展にさらに貢献すると考えています」と述べている。