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網屋、ログマネジメントソリューションのクラウド版「ALog Cloud」をリリース

 株式会社網屋は1日、ログマネジメントソリューション「ALogシリーズ」において、サーバー構築不要で利用できるクラウド版「ALog Cloud」を2月28日にリリースしたと発表した。あわせて、ログの管理・運用業務を代行するサービス「ALog MDR」も提供開始されている。

 ALogシリーズは、さまざまなITシステムから集約した複雑かつ膨大なログデータを、独自のログ翻訳変換技術とAIの不正予兆検知を用いて分かりやすく管理する製品群。収集したログを、専門知識やノウハウを要さずに、内部不正対策やサイバー攻撃対策、障害原因の追究、ワークスタイル変革など、さまざまなビジネス課題に活用できるという。

 今回はそのラインアップとして、クラウド版のALog Cloudを新たに提供する。クラウド版においても、ALogシリーズの特徴であるログの翻訳変換技術が活用されており、Windowsログはもちろん、多様なOSから収集したイベントログを分かりやすく表示可能。また、国産メーカーの強みを生かし、日本の利用者に向けたユーザーフレンドリーなUIを提供するため、マニュアルなしでも容易に操作を行えるとした。

 ログの取り込みも、テンプレート選択と時刻フォーマット定義だけで簡単に実行でき、細かなフォーマット定義は、運用しながら必要に応じて調整できるように、過去・現在のログを問わず後からでも変更を行える仕様を採用した。加えて、異常を自動検知するための目的別レポート/アラートテンプレートも標準で付帯され、サイバー攻撃手法などの変化に合わせて、常に最新の監視項目で提供されるとのこと。

 料金体系は、ほかのSaaS型のログ管理製品と同様にデータ容量に応じた課金体系を採用するが、独自の翻訳変換技術によりイベントログを大幅に削減するため、他社と比較して1/200にまで削減されたデータでの課金となり、コストを圧縮できる点も特徴としている。

 一方のALog MDRは、ログの管理や運用といった業務を代行するサービス。長年ログと向き合ってきたメーカーならではのノウハウを用いて、ITシステムのログを網羅的に監視し、インシデント分析/報告/監視内容の最適化までを実施するとのこと。

 さらに今回は、ソフトウェア版ALogの利用者がスムーズにALog Cloudへ移行できるように、ログのアップロード連携機能を搭載した「ALog V8.6.0」も同時にリリースされた。