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トレンドマイクロ、5G/ローカル5G向けセキュリティを提供する子会社を設立

 トレンドマイクロ株式会社は6日、5G/ローカル5G環境および5G以降の高速通信規格向けにサイバーセキュリティを提供する子会社「CTOne(シーティーワン)」を設立したと発表した。

 トレンドマイクロ代表取締役社長兼CEOのエバ・チェン氏は、「トレンドマイクロは、30年以上にわたってネットワーク変革の最前線に立ってきました。5Gの通信技術が可能にする機能・アプリケーションは、新たなサイバーセキュリティインフラを必要とします。当社の先見性と6年以上にわたる通信技術に関する研究によって、CTOneがあらゆる5Gネットワーク環境において法人組織を保護することを確信しています」と述べている。

 トレンドマイクロでは、法人組織は5G/ローカル5G環境における新たな脅威に対して効果的に対処するため、セキュリティソリューションおよびその運用の最適化を必要としていると説明。 CTOneは、あらかじめセキュリティを組み込むことで、通信技術(CT)、IT、OTのような異なる技術をベースに複雑に構成されている、業界特有のアプリケーション環境のデジタルレジリエンス(強靭性)を強化し、5Gネットワーク環境におけるアプリケーションの安全な実行と、ネットワークからエンドポイントまでの包括的なセキュリティ保護を提供するとしている。

 また、プライベート5Gの市場が拡大する一方で、「広く利用されているオープンRAN構成」「急増するクラウドネットワーク」「オープンソースソフトウェア」「多様なIoTデバイス」により、5G/ローカル5G環境はこれまで以上に多くのサイバーセキュリティの脅威に直面していると指摘。CTOneは、5G/ローカル5G環境のエンドツーエンドセキュリティソリューションに加え、O-RAN仕様の機器およびエッジコンピューティング向けのセキュリティソリューションも開発しており、法人組織が関連技術を導入する際のサイバーリスクの軽減を支援するとしている。