ニュース

BBバックボーンとJRWON、大阪市内の主要データセンターをリング状に接続する「大阪なにわリング」を2023年1月から提供

 ビー・ビー・バックボーン株式会社(以下、BBバックボーン)と、鉄道ルートの光ファイバーを活用したサービスを西日本エリアで展開するJR西日本光ネットワーク株式会社(以下、JRWON)は6日、大阪市内の主要データセンター間をリング状に接続する「大阪なにわリング」を、2023年1月から提供すると発表し、申し込み受け付けを開始した。

 大阪なにわリングは、JRWONが保有する鉄道用の光ファイバールートと、BBバックボーンが持つ光ファイバーに関するナレッジを活用して、新たに建設された大阪ビジネスパークデータセンター(大阪府京橋エリア)と、大阪市内の主要データセンターが集積する堂島や曽根崎をリング状に接続する光ファイバーリング。

「大阪なにわリング」の活用イメージ

 鉄道ルートを使ったこれまでにない完全異経路の光ファイバーリングサービスで、既存のネットワークとの重複区間を減らすことや、安定性・信頼性が高く、耐障害性に優れたネットワークを構築することを可能にするため、顧客のニーズに沿ったソリューションとして活用できると説明。また、データセンター間を100GBASE-LR4規格で構成できるため、追加設備などの投資コストを削減したり、故障リスクを低減したりすることも期待できるとしている。

 さらに、大阪なにわリングは、BBバックボーン、JRWONおよび両社の提携事業者が保有する既存の光ファイバーネットワークと接続可能なため、大阪エリアの主要データセンターに加え、関西一帯、中国地方、九州地方まで拡張して利用できるほか、各社が入線している全てのデータセンターとの接続も可能になる。大阪なにわリングにより、大阪エリアの主要データセンター間の多くで、中継なしで接続できるため、コストや運用面でも効率的な利用が期待できるとしている。

 BBバックボーンとJRWONは、今後も大阪市内のデータセンター事業者やネットワークの増強を検討している企業などの多様なコネクティビティのニーズに応えるとともに、高い安定性や信頼性、高品質な光ファイバーサービスの実現に向けて取り組みを進めていくとしている。