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トレンドマイクロ、セキュリティリスクが高いユーザーから資産へのアクセスを制御する「Trend Micro Zero Trust Secure Access」を提供

 トレンドマイクロ株式会社は28日、脅威の兆候や不審な振る舞いがあるユーザーから資産へのアクセスを制御するソリューション「Trend Micro Zero Trust Secure Access」を、12月16日に提供開始すると発表した。

 Trend Micro Zero Trust Secure Accessは、正規の認証情報を持つユーザーやデバイスであったとしても、リスクが高いと判断した場合は、社内外の機微な情報やクラウドサービスなどの資産へのアクセスを制御するソリューション。

 具体的には、マルウェアを検出している、侵害の兆候があるといった脅威の状況に加えて、普段とは異なる場所や時間からのアクセスを試みる、本来適用すべき修正プログラムを適用していない、一定時間内に特定のサーバーに複数回のアクセスを試行しているなど、不正とは判断しきれない複数の不審な振る舞いをもとに、ユーザーやデバイスの信頼性を判定し、資産へのアクセスを制御する。

「Trend Micro Vision One」によるリスク要因の可視化
リスク要因をもとにした「Trend Micro Zero Trust Secure Access」によるアクセス制御

 Trend Micro Zero Trust Secure Accessは、トレンドマイクロのセキュリティソリューション「Trend Micro Vision One」の一機能として提供する。法人向け総合エンドポイントセキュリティ「Trend Micro Apex One/Trend Micro Apex One SaaS」を始めとした、トレンドマイクロの各セキュリティ製品や他社サービスが収集する脅威情報、アクティビティ情報などをもとに、動的にアクセス制御を行う。

 また、クラウドアプリケーション向けセキュリティサービス「Trend Micro Cloud App Security with XDR」を利用することで、Google WorkspaceやMicrosoft 365などのクラウドサービスに書き込まれるコンテンツの脅威を検出する。加えて、クラウドサービスにアクセスするユーザーの認証情報を保存・管理するアイデンティティプロバイダーと連携し、アクセス状況などに応じた制御を実現する。

 通常、Google WorkspaceやMicrosoft 365などの各種クラウドサービスが送受信するコンテンツやクラウドサービス内でのアクティビティは、インライン型のセキュリティ対策製品での検査は推奨されていないが、Trend Micro Cloud App Security with XDRは各種クラウドサービスとAPI連携できるため、各種クラウドサービスのコンテンツの内容やクラウドサービス内のアクティビティを監視するCASB(Cloud Access Security Broker)を提供する。

 Trend Micro Zero Trust Secure Accessの1ライセンスあたりの参考標準価格は、年額9300円(税別、2000~4999シート数購入時)。