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SASの探索的データ分析ソフト「JMP」、分析ワークフローの強化などを行った最新版「JMP 17」をリリース

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は19日、探索的データ分析ソフト「JMP(ジャンプ)」の最新バージョンとなる「JMP 17」と、JMPに高度な分析機能を追加した「JMP Pro 17」、および分析結果のレポートを組織内で共有できる「JMP Live」を、全世界同時にリリースしたと発表した。

 JMPは、主に企業の製品企画開発部門や品質管理部門、データ分析担当者や医師、大学および公共の教育、研究機関などにおいて、統計学のリファレンス的ソフトウェアとして利用されている探索的データ分析ソフト。

 JMP 17では、インタラクティブな操作の結果をワークフロースクリプトとして記録でき、自動化や教育、データ準備手順の再現、分析手順の再現のために利用できるワークフロービルダーを追加。また、オペレーションデータサーバーのOSIsoft PI Serverに保存されたアセットデータに、コーディングやAPIを使用することなくアクセスし、これらのデータを使用してモデルを可視化できるOSI PI インポート機能を追加した。

 このほか、実験の計画から分析、予測、結果の報告までのワークフローにステップバイステップのガイドを提供するナビ付きDOEの追加や、大規模な横長テーブルのハンドリングと解析の最適化などを行った。

 JMP Pro 17では、分析化学と材料科学で一般的なスペクトルデータの前処理、モデリング、および多変量分析を実行する関数データエクスプローラのスペクトル分析、一般的に使用される遺伝子およびゲノムデータフォーマットの直接インポート、遺伝子マーカー分析の新しい統計プラットフォームおよび新しいモデルベースの遺伝子育種シミュレーションなどを追加した。

 JMP Liveでは、データソースへの直接接続と更新日時のスケジューリングが可能となり、サードパーティのスケジューリングツールが不要になった。また、アクセス管理の向上など、レポートをより適切に整理するために、階層化されたスペース(フォルダ)の作成が可能となった。