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NTTテクノクロス、ステレオ対応のエコーキャンセラーソフトウェアを提供

臨場感のあるステレオ音声を実現

 NTTテクノクロス株式会社は9月30日、オンラインの会議やライブイベントでのステレオ音声のエコー発生を防ぎ、臨場感のあるステレオ音声を実現するエコーキャンセラーソフトウェア「ステレオエコーキャンセラライブラリ」を販売開始すると発表した。

 エコーキャンセラーとは、スピーカー音をマイクが集音することでエコーが発生しないようにするソフトウェアで、PCの通話アプリやWeb会議システムに組み込まれていることが増えたものの、それらはモノラル音声のみ対応するものが大多数のため、リモート環境における音響の高品質化が求められていたという。

 今回発表された「ステレオエコーキャンセラライブラリ」は、ステレオ対応のエコーキャンセラーソフトウェアで、NTTテクノクロスがこれまで培ってきたエコーキャンセラー技術のノウハウをもとに開発された。ステレオ環境(マイクとスピーカーそれぞれ2つ)にて発生する4つのエコー(伝達)経路を分析処理してエコーを消去するとともに、デジタル信号処理の最適化による広帯域化によって、高い臨場感を実現しているとのことだ。

 価格は1ライセンスあたり4万円(税別)。なお、同ソフトウェアは64ビット Windows DLL形式ライブラリでの提供となり、利用するためにはアプリケーションへの組み込み開発が必要となる。

モノラルタイプと「ステレオエコーキャンセラライブラリ」との違い