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CTC、ライフサイエンス分野向けの実験データ統合基盤「Tetra Data Platform」を販売

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は9日、米TetraScienceと、ライフサイエンス分野向けの実験データ統合基盤「Tetra Data Platform」に関する販売代理店契約を締結し、提供を開始したと発表した。

 Tetra Data Platformは、ライフサイエンス分野において実験機器ごとに異なる拡張子やフォーマットで出力される実験データを一元的に集約し、汎用的なデータフォーマットに変換して統合するクラウド型データプラットフォーム。データを統合することで、探索や分析、レポートを含めた研究のさまざまな場面におけるデータ活用が期待できるという。

 なおデータフォーマットは、他システムとのデータ連携時に一般的に利用されるJSON(JavaScript Object Notation)形式を採用。データの取得や統合に加え、欠損などの品質を確認する処理が自動化できるので、データの信頼性の向上にもつながるとした。

 加えて、実験機器からデータを取得する際の接続方法についても標準で200種類以上を用意しており、実験機器ごとに新しく開発することなく短期間で利用できるため、新薬開発の期間短縮に貢献可能としている。

 またCTCは、ライフサイエンス分野で医薬品の開発を長年支援してきた経験とノウハウを生かし、実験機器との接続やデータ処理のワークフロー設計、実験データを活用するための解析ツールや電子実験ノートなどのアプリケーションとの連携支援を行えるとのこと。さらに今後は、機械学習や自然言語処理などのAIを含めたサービス拡充、化学品および素材開発での活用も視野に入れ、Tetra Data Platformを展開する考えだ。

 価格は1億円から。同社では、ライフサイエンス関連の企業や研究機関を中心に展開し、3年間で10億円の売上を目指す。