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NTTデータ関西がOutlookアドイン「bAudit」を提供、PPAP代替でBoxを利用する場合の操作を効率化

 株式会社NTTデータ関西は、PPAPの代替策として、Box Japanのクラウドストレージ「Box」とMicrosoft Outlookを利用し、添付ファイル送信のシームレスな連携を実現するツール「bAudit(ビーオーディット)」を9月1日に販売開始すると発表した。

 企業間でのファイルのやり取りにおいて、メールでパスワード付きZIPファイルを送り、その後に別メールでパスワードを送付する、いわゆる「PPAP」にはセキュリティ面での危険性が指摘されており、企業ではその代替となるソリューションの導入を進めている。その一つとして、Boxを利用した添付ファイルの送信が利用されているケースもあるが、利用時の煩雑なオペレーションが課題になっていたという。

 今回発表されたbAuditは、メール添付ファイルをBox共有リンクに置き換えるOutlookアドインツールで、こうした課題に対応するために製品化された。

 具体的には、ファイルをメールに添付して送信すると、Boxにログインし、添付ファイルをアップロードして共有リンクを発行した後、添付ファイルと共有リンクを置き換えて送信先にメールを送る、といったことを自動で行ってくれる。また共有リンクのパスワードを設定している場合は、本文メール送信後に自動送信することが可能だ。

 加えて誤送信防止機能を備えており、送信前に確認画面を表示し、宛先やドメイン、上長同報のチェックを行えるほか、本文の監査文字チェック、添付ファイルチェック、共有リンクのパスワード設定の変更も可能。さらに送信待機時間を指定して、送信までの時間を制御することもできる。また、送信後に添付ファイルや共有リンクの公開対象に誤りがあると発覚した場合は、Outlookの送信済みメールから共有リンクの解除を行えるとのこと。

 価格は、1ユーザーあたり月額150円(税別)で、50ユーザー(1年間)から契約できる。NTTデータ関西は、PPAPの代替策としてBoxを利用している企業・団体にbAuditを展開し、今後の4年間で2万ライセンスの提供を目指す。