ニュース

OBC、「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」を請求書のペーパーレス化を実現するDXサービスとしてリニューアル

 株式会社オービックビジネスコンサルタント(以下、OBC)は22日、請求書業務のクラウドサービス「奉行Edge 請求管理電子化クラウド」について、あらゆる販売管理システムと連携できる請求書の電子化・ペーパーレス化を実現するDXサービスとして、7月28日にリニューアル発売すると発表した。

 OBCでは、コロナ禍においてテレワークや在宅勤務の経験から、多くの企業は経理業務における請求書や領収書などを紙で運用している点において多くの課題がある一方、2023年10月に開始される「インボイス制度」と、2024年1月の「改正電子帳簿保存法」による電子取引制度の完全義務化により、請求書のペーパーレス化が求められていると説明。しかし、中堅・中小企業では、請求書を発行する販売管理システムの環境などを理由に、「請求書をペーパーレス化できるツールがない」「取引先との関係から指定請求書がやめられない」など、ペーパーレス化に多くの課題が存在している実態があるとしている。

 こうした課題に対し、OBCでは「請求書」のペーパーレス化が実現できない要因・ニーズを、発行側・受領側双方の観点で分析し、どんな企業でも簡単に請求書をペーパーレス化し、業務コストを大幅に削減できるDXサービスとして、奉行Edge 請求管理電子化クラウドをリニューアルし、新たにリリースする。

 リニューアルでは、企業が現在利用している販売管理システムとの連携に対応し、請求書発行のビジネスプロセスをDX化できる。事前のマスタ同期を必要とせず、CSVやPDFファイルを使って連携でき、請求書の電子化から自動送付までの一連の請求業務を行える(PDF連携は2022年10月実装予定)。

 取引先ごとに異なる請求書についても、請求書のフォーム設計・デザインができるオリジナルフォーム機能を搭載。現在利用中の請求書画像を取り込み、印字項目の配置や、社印、任意の文字・線の追加を自由に行える。これにより、電子化しても従来のフォームや取引先指定のレイアウトを変えることなく、すべての請求書を電子化できる。

 あらかじめ設定できる配信スケジュールによって、送付作業を完全自動化でき、スケジュールされた指定日時に請求書データを自動アップロードできる。取引先ごとに用意される専用Webサイトから、いつでも自由に確認することができ、送付漏れや紛失がなくなり、請求書再発行の手間や時間を軽減できる。

 請求書の電子化に伴って課題となる、請求書の受領側の電子保存についても、受領側の受け取りに配慮し、奉行Edge 請求管理電子化クラウドで発行される電子請求書には自動的にタイムスタンプが付与され送付される。これにより、受領する取引先も電子取引として電子帳簿保存法に対応し、安心して電子請求書を受け取れる。

 また、2023年10月開始予定のデジタルインボイス(日本版Peppol)に標準し、取引先の要請や普及に合わせて対応できる。

 奉行Edge 請求管理電子化クラウドの価格令は、電子請求書の年間発行数600枚の場合で、年間利用料が8万4000円から。