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NEC、プロジェクトマネジメント専門家協会PMIとのパートナーシップを強化

 日本電気株式会社(以下、NEC)は11日、プロジェクトマネジメントの専門家協会であるProject Management Institute(以下、PMI)と戦略的パートナーシップを締結し、Disciplined Agile(以下、DA)のコンサルティングパートナーとなると発表した。パートナーシップを通じて、NECはDAを自社のビジネス変革の参照モデルとして利用するとともに、顧客への課題解決のコンサルティングビジネス開発にも活用していくとしている。

 DAアプローチは、個人、チームそして組織が最適な「働き方(Ways Of Working)」を明確化できるよう方向付ける、アジャイルプロセスのカスタマイズ型総合ツールキット。専門家にとってDAは、アジリティ実現のためのあらゆる方法を習得でき、かつ、ビジネスパフォーマンスを向上させることができるものとなる。組織にとってDAは、あらゆる手法、例えばスクラム、カンバンなどの主要なアプローチのカスタマイズが可能になり、競合他社との違いを生み出す成果をもたらすことができるとしている。

 DAは、アジャイル手法、リーン手法、ライフサイクル、戦略を網羅的に収めたライブラリーで、その範囲はアジャイルスキルトレーニングから、バリューストリームの最適化、企業全体の真のビジネスアジリティのための手引きに至る。これに、さまざまな状況に応じたその時にふさわしいアドバイスや補足戦略を組み合わせて、選択したアプローチの効果を最適化する。

 NECでは、DAコンサルティングパートナーとしてDAのツールキットを用いることで、アジャイルデリバリーにまつわる、顧客固有の課題に即したソリューションを継続的に提供できるシステムとチームの両方を構築し、変革を実現すると説明。また、PMIのDA専門エキスパートとの連携を通じ、顧客への営業活動に対する付加価値向上と、ネットワーク拡大に寄与し、パートナー企業評議会(Partner Advisory Council)の加入企業としてアドバイスの提供も可能になるとしている。

 NECでは、DXに取り組む企業として自社の知見を活用し、顧客のさまざまな変革を支援しており、その一環であるビジネスアジリティを実現するには、顧客それぞれの課題や障壁を、顧客に合ったアプローチで解決していくことが求められると説明。そのような状況に対し、DAは数多くのプラクティス群をツールキットとして有しており、NECは自社で得られた知見を組み合わせることにより、より高い付加価値をもって顧客の変革をサポートできるようになると考えているという。

 これを実現するため、NECでは自社のプロジェクトや組織が現在活用しているアジャイル手法に対し、DAが持つ課題解決にフォーカスしたツールキットとしてのメリットを追加していく。これを顧客向けにも提供することにより、顧客のアジャイルデリバリーをより実践的なものへと強化する。

 また、現在行っているアジャイル人材育成に対してDAが提供する認定資格(DASM/DASSM/DAC)を活用してカリキュラムを強化し、顧客の変革をサポートできる人材として、DAのコーチング資格を有するコンサルタントの育成と体制強化を進めるとしている。