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ソフトバンク、企業のAI・DX人材育成サービス「Axross Recipe for Biz」を提供

 ソフトバンク株式会社は28日、企業向けのAI・DX人材育成サービス「Axross Recipe for Biz」の提供を、2022年6月から本格的に開始したと発表した。

 Axross Recipe for Bizは、ソフトバンクおよびグループ会社の従業員を対象とした新規事業提案制度「ソフトバンクイノベンチャー」から生まれたAI・DX人材育成サービス「Axross Recipe」を、法人向けに提供するサービス。従来の学習サービスと実務で求められるスキルのギャップに着目したソフトバンクのエンジニアが発案したサービスで、現場の実務に生かせる実践的な学習コンテンツを提供する。

「Axross Recipe for Biz」サービス画面のイメージ

 学習コンテンツは、プログラミングのノウハウなどに関する技術ブログと、ユーザーに合った体系的なコースを学習できるeラーニングを組み合わせ、動画やテキストの形式で提供する。具体的なテーマに沿って、実際にコードを書きながらAIの開発やデータ分析のプロセスを疑似体験できる。全てのコンテンツを繰り返し演習することができるほか、テストなどで自身のレベルを確認することもできる。

 「自然言語処理演習コース」「データ分析演習コース」「物体検出のAI演習コース」「製造業DXおすすめコース」「流通小売業DXおすすめコース」など、AIを中心としたさまざまなテーマで300以上のコンテンツを提供。AIの開発の基礎から応用のほか、幅広い事例や業種を想定した実践的なカリキュラムを用意し、企業が目指すAIの活用やDXの推進のニーズに合わせてスキルを習得できる。

 さらに、専任の講師と一緒に、一つのコンテンツを集中的に学び、求める技術を最短で習得できるハンズオン型(体験型)の研修も利用できる。短期間の研修で講師と一緒に実際にコードを書きながら、実務に近い学習テーマでAIの開発やデータ分析の流れを体験でき、初心者から上級者向けに、10テーマ以上のハンズオン研修プランを用意している。

 ソフトバンクでは、自社のAIおよびDX人材育成の施策の一つとして、エンジニアを中心とする希望者を対象に、2021年7月からAxross Recipe for Bizを導入しており、製造業や流通・小売業など、他業種の企業にも導入実績があると説明。今後は、顧客のニーズに沿ってコンテンツの拡充を図るほか、現役エンジニアとユーザーが参加するオンラインコミュニティの立ち上げや、データセットの共有機能やセキュアなコード実行環境の提供などを検討し、企業の人材育成やDXの推進をさらに支援していくとしている。