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丸紅情報システムズ、ARで目視検査の精度向上と工数削減を実現する「SuPAR」を販売

 丸紅情報システムズ株式会社は18日、AR/VR技術を手がけるトルコのCDMVisionと代理店契約を締結し、ARを利用して目視検査の精度向上と工数削減を実現するアプリケーション「SuPAR(スーパー)」の販売を開始すると発表した。

 SuPARは、3D CADデータを対象物へトラッキング可能なデータに変換し、データを対象物に重ねて投影することで、目視検査の精度と業務効率を向上するアプリケーション。

 利用方法としては、まず3D CADデータをPC用アプリケーション「SuPAR Composer」に取り込み、ARトラッキング用のデータに変換。ARトラッキング用データをiPad用アプリケーション「SuPAR App」に転送する。次に、SuPAR Appがカメラに映した対象物をLiDAR技術で形状認識し、最後にSuPAR App上でARデータを現実の対象物に重ねて投影することで、自動的に対象物とARデータがフィッティングされ、目視による差分認識を容易にする。

 ARデータの投影は対象物を基準にするため、マーカーなどの基準を設定せずにフィッティングすることが可能で、CAD図面を確認しながら行う目視検査の作業と比較して、最大約80%の工数を削減する。また、目視検査の結果は、SuPAR App上に注釈やマークを記載して3Dレポートを作成することが可能で、レポートは無償アプリケーション「SuPARビューワー」により閲覧および共有を実現する。

 丸紅情報システムズでは、自動車業界をはじめとする国内のものづくり企業向けにSuPARを提案し、目視検査の精度向上と業務効率化を通じて顧客のDXに貢献するとしている。