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Western Digital、ハイパースケールデータセンター向けに大容量SSDの新ファミリーを発表

 米Western Digitalは現地時間9日、一部のハイパースケール顧客を対象に、大容量SSDの新ファミリー「Ultrastar NVMe PCIe 4.0 SSD」のサンプル出荷を開始したと発表した。

 新しいUltrastar DC SN650 NVMe SSDファミリーには、従来のインフラストラクチャー向けの2.5型フォームファクターと、よりスリムなRuler(定規)スタイルのE1.Lフォームファクターがあり、いずれも最大15.36TBの容量を備え、次世代BiCS5 3D TLC NANDとPCIe 4.0インターフェイスを搭載する。

Ultrastar DC SN650 NVMe SSDファミリー

 Western Digitalでは、Ultrastar DC SN650 NVMe SSDは、SSDあたりの仮想化ホスト数を増やし、より大きなアプリケーションデータセットを統合することで、ストレージリソースの使用率を向上させると説明。ビッグデータ分析やAI/ML向けのこれらのデータセットも、DC SN 650 NVMe SSDの低遅延と高スループット性能を発揮して大容量に移行することで、解析結果を得るまでの時間を短縮し、リアルタイム分析を高速化するメリットも得られるとしている。

 また。よりスリムなE1.Lフォームファクターは、ラックストレージの密度を大幅に高め、TCOを削減しながらストレージの管理性、保守性、および効率を向上させるとしている。

 Western Digitalは現在、Ultrastar DC SN650ドライブのサンプル出荷を行っており、2022年後半に量産出荷を開始する予定。