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NTTイーアジア、ベトナムの技術者リソースを活用したアノテーションサービスを提供

 NTTイーアジア株式会社とベトナムOCG Technology JSC(以下、OCG)は6日、ベトナムの技術者を活用し、AIに学習させるための教師データを大量に作成するアノテーション作業を低コストで提供するサービスを開始すると発表した。

 昨今では、さまざまな分野でAIの活用が広まっているものの、AIの認識率を高めるには、AIを学習させるための大量の教師データを提供する必要があるという。しかし教師データ作成には、人間が画像などのデータに意味付けを行うアノテーションが必要となるため、大量の教師データを用意するには多くの人手がかかり、コストが膨らんでしまうとのこと。

 そこで今回、NTTイーアジアでは、ベトナムのIT系子会社であるOCGを通じてベトナムの技術者リソースを活用し、アノテーションによる教師データの作成を低コストで行うサービスを提供するとした。同社では、このサービスにより、教師データ作成コストを3割~5割削減可能になると説明している。

 なおベトナムでは、下図の例のように、矩形で対象物を囲って物体を識別したり、対象物ごとに領域分割を行うセグメンテーションなどのアノテーションを実施し、オペレータ相互のクロスチェック、および日本人スタッフによる最終確認の後に、ユーザー企業指定のフォーマットでデータを納品する。

アノテーション実施画像の例

 またNTTイーアジアでは、今後、アノテーションだけでなく、ベトナムの優秀なエンジニアリソースを活用し、AIエンジンそのものの開発を日本よりも低コストで実現することも目指すとしている。