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BIGLOBE、クラウド・AIを活用したビルのCO2排出量削減ソリューションを提供

 ビッグローブ株式会社(BIGLOBE)は16日、AIで最適な空調を管理する「BRAINBOX AI」の販売代理店、X1Studio株式会社と協業し、クラウドとAIを活用したビルのCO2排出量削減ソリューションに参入すると発表した。同日より、ビルの空調に関わる電気量を削減し、CO2排出削減に貢献する「クラウド型空調自動制御ソリューション」を提供する。

 クラウド型空調自動制御ソリューションは、ビルの既存BEMS(ビル・エネルギー管理システム)に接続し、AIで最適な空調を管理する「BRAINBOX AI」を活用して、ビルの空調に関する電気量を削減するもの。ビルの空調を管理する既存のBEMSと、外気温や天候などの外部データを組み合わせながら、AIで最適な空調コントロールを行うことで、空調にかかわる電気代を平均25%削減するという。

 BRAINBOX AIの設置から約2カ月は、AI学習と削減効果を確認する期間で、その後、空調の制御を開始する。制御開始後も常にAIは学習を続け、ロジックをアップデートし、最適な制御を実現するとした。

 BRAINBOX AIを取り付けられるビルは、BEMSが設置されており、空調が集中管理されている大きな建物で、特に電力の集中管理が75%以上、床面積が7000平方メートル以上の建物では効果が出やすく、オフィスビル、ホテル、病院、大学、商業施設などで効果が見込まれているとのこと。

 導入にあたっての機器代や導入費用などは不要。利用料は、BRAINBOX AIによって削減できた電気代の半額分となるため、削減できた電気代の半額を利用料として支払うだけで、追加料金なく、省エネとコスト削減を実現するとした。またBRAINBOX AIでは、同機器を使用しなかった場合の電気代をアルゴリズムから算出する機能を搭載している。