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セイコーソリューションズ、映像解析で工場DXを支援する「エッジAI IoTゲートウェイソリューション」を提供

 セイコーソリューションズ株式会社は2日、エッジAIによる映像解析を活用し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「エッジAI IoTゲートウェイソリューション」を開発し、2021年度中に提供を開始すると発表した。第一弾として、工場DXに向けたエッジAI画像認識IoTゲートウェイ(以下、エッジAIゲートウェイ)によるアナログメーター読み取りソリューションを提供する。

 セイコーソリューションズでは、製造業ではAIを活用した工場DXの検討が急速に進んでいるが、一方で、業務効率化につなげるためには、新たに取り込むデータのAI分析に加え、既存システムのデータを統合管理・分析するための仕組みや、大規模なデータ分析のプラットフォーム構築が必要になるなどの課題があると説明。こうした課題を持つ企業に向け、ソリューションを提供する。

サービスイメージ

 ソリューションでは、現場の各メーターにエッジAIゲートウェイを設置することで、深層学習を用いたAI画像解析によりメーター指針値をデータ化して蓄積し、素早く・正確・安全なデータ活用を可能にする。試験的に検証したユーザーからは、セイコーソリューションズ独自のノウハウを生かしたAI画像認識によって、「読み取りをあきらめていたメーターも読み取れるようになった。設定も簡単である」という声が寄せられており、2022年度中の本格導入を目指しているという。

 さらに、読み取ったデータをエッジAIゲートウェイで処理することにより、必要な情報のみを収集し、既存のセンサーデータと組み合わせてエッジAIプラットフォームに送ることで、効率的なデータ分析が行える。

 セイコーソリューションズでは、学習済みAIモデルの管理・配信による画像認識AIによるアナログメーター読み取りに加え、映像データからの人数のカウント、危険エリアへの立ち入り回数や工場内の各種センサーデータの集約など、AIを活用した、必要な情報の効率的かつリアルタイムな集約により、ビッグデータ分析による業務効率化を提案していくとしている。