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エアー、Microsoft 365向けメール監査サービス「Audit One」を提供

AI機能などでメールを絞り込み、監査担当者の負荷を軽減

 株式会社エアーは28日、Microsoft 365の利用企業向けに、メールの予防監査を支援するクラウドサービス「Audit One」を販売すると発表した。

 Audit Oneは、Microsoft 365利用企業のメール監査に特化したサービス。Microsoft 365からPSTファイルで取り出したメールを、「監査フィルター」と「AI判定」を利用してチェックし、企業にとってリスクの疑いがあるメールだけに絞り込むことで、日ごろからメールを定期的に監査する(予防監査)際の、監査担当者の業務負荷を軽減するという。

 絞り込まれたメールは、監査担当者が内容を確認して、判定・判定理由・コメントを付加可能なほか、判定を変更した場合には変更理由も記載できる。

 また、「問題あり」と判定したメールをレポートとして出力する機能も備えた。このレポートにはメールの一覧やPSTファイルが含まれており、件数などのサマリーや個々の判定理由などが一目で確認できるため、有事の監査証拠として提出する際にも便利だとしている。

 今後は、Microsoft Teamsの監査についても対応する予定。

 なお、Audit OneのAI判定では、メールの文章内で使われている言葉の組み合わせを利用している。日本語で書かれたメールは、同じ意味を表す類似語の使用、敬語や慣用句などの日本語固有の表現、文章を組み立てる構文などから、さまざまな文章のバリエーションがあるため、判定を難しくしているが、これらを処理する機能を盛り込むことによって、高速かつ高い精度のAI検知を実現しているとのこと。

 さらにAIの判定結果は、“AIがなぜ、その結果を導いたのか”という点も確認できるので、監査担当者の最終判定をよりスムーズに進められるとしている。