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CTC、ロボティクス技術とAIを用いた文書スキャニングサービスを販売

数億枚の文書の電子データ化にも対応、APIを利用した連携ソリューションも

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は10日、富士フイルムRIPCORD合同会社の、ロボティクス技術とAIを用いた文書スキャニングサービス「富士フイルムRIPCORD文書電子化サービス」を取り扱い開始すると発表した。

 「富士フイルムRIPCORD文書電子化サービス」は、業内に蓄積された大量の紙文書をロボットが高速に電子データ化し、自動的に分類してクラウドに格納するもの。従来では不可能だった数億枚の文書を、短納期かつ低コストで電子データ化できる点を特徴としており、紙文書のスキャン時にホチキス位置をロボットが特定し自動で外す機能も備えている。

 また紙文書をイメージデータ化した後は、文字認識(OCR)とAI技術によってタイトルやタグなどの属性データを自動で抽出し、分類した上で、クラウド型のコンテンツサービス基盤に保存してくれる。

 利用企業は、どこからでもアクセスできるクラウド型コンテンツサービス基盤に保存された電子データを活用することで、働く場所を限定しないペーパーレス化を推進できるとともに、保管倉庫や廃棄物の削減を通した環境負荷の低減も図れるとした。

 CTCでは、紙文書を電子化したい官公庁、金融業、製造業や流通業を中心に「富士フイルムRIPCORD文書電子化サービス」を展開し、3年間で10億円の売上を目指す。なお同社では、サービスが提供するAPIを活用し、クラウドストレージサービス、ワークフローシステム、CRM、BI、基幹系システムなどとの連携ソリューションを提供することで、電子化された紙文書データの利活用を促すとのこと。あわせて、データの活用状況を可視化するプロセスマイニングによって業務改善の提案を行う考えだ。