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アリババクラウド、日本のゲーム企業の支援を目的に製品・サービスを拡充

 アリババクラウドは14日、日本のゲーム企業の事業支援を目的として、ゲーム開発分野に適した製品ラインアップや中小企業向け無料サービスの拡充を発表した。

 アリババクラウドでは、リアルタイム処理を支える次世代データウェアハウスの「Hologres」を2021年に日本市場に導入した。Hologresは、大規模データの複雑な多次元分析ニーズにも簡単に対応できるよう、ミリ秒単位のレスポンスを提供する。

 また、オンデマンドでのコンピューティングおよびストレージリソースの高速スケーリングに対応し、毎秒1億3000万のトランザクションを処理するほか、PostgreSQLとの互換性、PostgreSQL開発およびO&M(Operation & Maintenance)ツールの容易に活用できる特徴などを備えている。

 アリババクラウドの製品ラインアップにHologresが加わったことで、Container Service for Kubernetes、クラウドネイティブのデータベースPolarDB、データ分析のLogService、サーバー移行ツールのServer Migration Center、セキュリティ関連のAnti-DDOSなど、アリババクラウドのゲーミングソリューションがさらに豊富になったとしている。

 さらに、アリババクラウドでは、日本のゲーム開発企業の事業成長をサポートするために、無料で利用可能なサービスラインアップを増加した。日本のゲーム業界の中小企業は、無料のクラウドコンピューティングリソースを、少なくとも2カ月間申請できる。また、アリババクラウドでは、アジア地域を中心に、グローバル展開を目指すゲーム開発企業に向け、技術サポート、トレーニング、現地パートナーとの提携サポート、ビジネスコンサルテーションを無料で提供する。

 このほか、ゲーム業界をはじめとするアリババクラウドの利用企業に向けて、業務時間帯や必要な時に応じて、リアルタイムでコミュニケーションを取ることができるように、カスタマーサポート体制を強化した。

 アリババクラウド・ジャパンのカントリーマネージャーを務めるユニーク・ソン(Unique Song)氏は、「アリババクラウドの日本ゲーム業界におけるお客様の企業数は、過去1年間で約2倍になりました。近年、ゲーム業界では国内外のプレイヤーにアピールできるゲーム開発が一層求められるようになっています。ゲーム業界のお客様から、弾力性のあるグローバル・ネットワークや、安定したコンピューティングおよびセキュリティ機能、リアルタイムのデータ分析およびインテリジェンス・インサイトといった関連製品へのニーズの高まりを目の当たりにしています。このような背景を踏まえて、当社は日本のゲーム開発企業様に対して今後さらに、パソコン、モバイル、またはクラウド向けゲームなど多岐にわたるゲームビジネスに対応する先進的な製品の導入を進めていく予定です」と述べている。