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久屋大通公園と店舗をデジタル空間上に構築――、NTT Comと三井不動産が新たな顧客体験創出の共同実験
2021年6月3日 14:29
NTTコミュニケーションズ株式会社（以下、NTT Com）と三井不動産株式会社は3日、愛知県名古屋市の久屋大通公園の北エリア・テレビ塔エリア（以下、Hisaya-odori Park）において、同日より共同実験を開始すると発表した。
公園や店舗といったリアルの場とデジタル空間を活用して、新たな顧客体験の創造を図るとともに、デジタルトランスフォーメーション（DX）によって顧客との接点を強化する「Smart Customer Experience」（以下、Smart CX）の観点で実験を行うという。期間は6月3日～12月31日（予定）。
今回の共同実験は、デジタル空間上に構築した「Hisaya Digital Park」とバーチャル店舗の運営を通じて、リアルとバーチャルの垣根を越えて位置情報データや来店データなどを統合的に分析し、「周辺エリアの回遊性の向上」や「新たな顧客体験の創造」を目指すもの。
全長約900メートルに渡るHisaya-odori Parkを、CGのVRにより「Hisaya Digital Park」としてバーチャル空間に再現するとともに、8店舗をバーチャル空間に配置している。この8店舗については、実在する店舗を高精度カメラで360°パノラマ撮影した映像を用いており、PCやスマートフォン、タブレットなどから、リアリティのあるHisaya-odori Park散策を楽しめるという。またバーチャル空間上では、店舗のサービス情報や動画コンテンツも視聴可能とのこと。
両社では、実店舗とバーチャル店舗上の来店情報などを統合し、顧客のライフスタイルを可視化することで、実店舗・バーチャル店舗間の相互送客による、顧客接点の拡大を目指す。
また、公園内における来園者層の違いやその行動パターンを分析し、顧客へのよりきめ細やかなサービス提供を図るほか、出店者の顧客接点強化への有効性を検証するとした。なお、今回の実験で利用するデータは実験目的の範囲内で利用するとしている。
推奨環境は、iOS 12以降、Android 9以降で、PCで利用する場合でもスマートフォン用のレイアウトで表示される。
今後は、対象店舗や公園近隣施設への拡大も予定するほか、今回の実験以外のエリアでも、バーチャル公園やバーチャル店舗を構築し、リアルとバーチャルの融合による新しい顧客体験や価値の創出・向上を検討していく考えだ。
