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富士ソフトがSOCサービスをリニューアル、AIによるネットワーク監視とアナリストによる情報分析を組み合わせて提供

 富士ソフト株式会社は、AIフィルタリング機能によるネットワーク監視とアナリスト分析を組み合わせたSOC(Security Operation Center)サービスを、3月1日より提供開始する。価格は個別見積もり。

 企業におけるセキュリティ対策では、従来、機器から収集する膨大なログデータの分析と、セキュリティ脅威の有無判断を人が実施していたが、今回の新サービスではデータ分析作業にAIを活用することで、全ネットワークの挙動監視および高精度な情報分析を可能にする点が特徴。端末監視のみでは発見が難しかった、あるいは発見が遅れたであろう情報の検知力が向上するという。

 具体的には、AIが全ネットワークの挙動から脅威候補を絞り込みリスト化したものを、専門技術者(アナリスト)が詳細に分析するため、セキュリティ対策として高い効果を発揮できるとした。

 また、脅威の具体的な内容と被害の可能性、最適な対応方法をわかりやすく説明することによって、利用企業がサイバー攻撃からの被害を未然に防げるように支援するとのこと。

 なお、富士ソフトがサービスの提供にあたって事前に自社導入を行ったところ、従来は、過検知、誤検知のため多くのセキュリティアラートに対応する必要があったのに対し、新サービス導入後は検知精度が向上し、真の脅威候補にのみ必要な対応を実施すればよくなったという。

 加えて、ネットワークのふるまいを監視したことにより、100件以上の脅威につながる挙動に対して、従来よりも迅速かつ集中的に対処できたとしている。