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約2~3万の大規模ユーザーにも対応、SaaSトラフィックを最適経路に切り替える「IIJクラウドプロキシサービス」の新メニュー

 株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は17日、各種クラウドサービス(SaaS)へのトラフィックをクラウド上で自動的に最適な経路に振り分ける「IIJクラウドプロキシサービス」において、機能を拡張すると発表した。約2万から3万ユーザー、最大同時100万セッションまでのアクセスに対応できる大規模ユーザー向けの品目を新たに追加し、提供開始している。

 IIJクラウドプロキシサービスは、Microsoft 365やGoogle Workspaceなど各種SaaSへの通信を、IIJのクラウド上にあるプロキシサーバーが自動で経路制御するサービス。

 一般的に、社内からWebサイトへはファイアウォールやプロキシサーバーなどのゲートウェイ機器を経由してアクセスするが、Microsoft 365やGoogle WorkspaceなどのSaaSを利用する場合は、通常のWeb閲覧に比べてプロキシサーバーで処理する1ユーザーあたりのセッション数が3倍から4倍程度に増えるため、プロキシサーバーの負荷が増大し、通常のWebアクセスにも影響を与えることが懸念されているという。

 これに対してIIJクラウドプロキシサービスでは、通常のWebアクセスに影響を与えないよう、SaaSを別経路に振り分けられるため、既存のインターネット回線やネットワーク機器への負荷を軽減できるとした。

 昨今では、働き方改革やデジタルシフトで企業のクラウド移行が進んでいる状況などから、特に大規模ユーザーを抱える企業からの引き合いが増えているとのことで、今回の機能拡張では、部門での利用から全社への拡大を検討しているユーザーからの要望に応え、大規模対応可能なメニューを追加した。約2万から3万の大規模ユーザーでも利用できるよう、同時処理できるセッション数を最大100万にまで拡大している。

 なお、IIJクラウドプロキシサービスの価格は個別見積もり。