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エクイニクス、Equinix Fabricの機能を拡大、2021年には東京でNetwork Edgeを提供

 米Equinix(以下、エクイニクス)は8日、企業のデジタルインフラストラクチャーにおける接続手法への新機能を追加したと発表した。

 相互接続サービスのEquinix Fabric(旧称:Equinix Cloud Exchange Fabric)については、ネットワークプロバイダーへの自動アクセス機能を拡大した。これは、ネットワークサービスプロバイダーに新たなサービス提供手法を提供するもので、ネットワークサービスプロバイダーは、Equinix Fabricの全参加者とシームレスに接続すると同時に、自社のエンドユーザーに対してはオンデマンドでダイレクトな接続を提供できるようになる。

 エクイニクスの顧客は、Equinix Fabric経由でAryaka、AT&T、BT、Cloudflare、Colt Technology Services、HKBN、Hurricane Electric、euNetworks、Fusix、GTT、Telnyx、Unitas Global、Verizon Businesといったネットワークサービスプロバイダーが提供するMPLS、イーサネット、IPトランジットなどのネットワークサービスにアクセスできる。

 エクイニクスでは、Platform Equinix上では1万社を超えるクラウド、ネットワーク、パートナー企業と相互接続が可能だが、今回の新機能により、Equinix Fabricの顧客は自社の相互接続の規模を3倍以上に拡大できるとしている。

 Equinix Fabricは現在、東京、大阪を含む世界49都市で利用が可能。さらに2021年末までに、カルガリー、カムループス、モントリオール、ムンバイ、フィラデルフィア、バンクーバー、ウィニペグを含む合計56の都市でEquinix Fabricを展開する予定。

 また、仮想ネットワーク機能(VNF)を提供するNetwork Edgeについて、Network Edge上でSilver PeakによるUnity EdgeConnectの仮想SD-WANアプライアンスを利用可能にした。この追加により、Network EdgeはEquinix Fabricと機能統合した、ベンダーニュートラルなSD-WANサービスのフルスイートを企業の顧客に提供するとしている。

 Network Edgeは、Cisco、CloudGenix、Fortinet、Juniper Networks、Palo Alto Networks、Silver Peak、Versa Networks、VMwareなどの複数のベンダーが提供する仮想ネットワークサービスのリアルタイム導入を可能にする。Equinix Fabricとの統合により、Network Edgeの顧客は、グローバル市場でクラウドおよびネットワークプロバイダーと仮想エッジデバイスを相互接続し、世界中のビジネスパートナーにサービス提供を拡大できる。

 Network Edgeは現在、世界11の市場で利用可能で、2021年には東京、香港、マドリード、サンパウロでも利用可能になる予定としている。