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KDDIとKDDI総合研究所、ニューノーマル時代のライフスタイル提案に向けた研究拠点「KDDI research atelier」を12月開設

 KDDI株式会社と株式会社KDDI総合研究所は9日、2030年を見据えたニューノーマル時代のライフスタイルの提案に向けた調査・応用研究の拠点として、「KDDI research atelier」を、2020年12月に東京・虎ノ門に開設すると発表した。

 KDDIグループでは、新規ビジネスの創出拠点「KDDI DIGITAL GATE」、自らの多様な働き方の実践による企業の働き方DXの推進拠点「KDDI法人部門 虎ノ門新拠点」と合わせて、3つの虎ノ門エリアに位置するオープンイノベーション拠点を連携させ、次世代社会構想「KDDI Accelerate 5.0」で目指すフィジカル(現実)空間とサイバー(仮想)空間の高度な融合によるレジリエントな未来社会の創造を目指すとしている。

 KDDIとKDDI総合研究所では、2020年8月にKDDI Accelerate 5.0を策定し、Society 5.0の実現を5Gで加速するためには、ネットワーク、プラットフォーム、ビジネスの3つのレイヤーの環境整備および、7つの分野(ネットワーク、セキュリティ、IoT、プラットフォーム、AI、XR、ロボティクス)のテクノロジーと、それらが密接に連携するオーケストレーション技術の研究開発が重要と定めている。

 今回、KDDI総合研究所の新たな研究拠点として開設するKDDI research atelierでは、7つの分野のテクノロジーとオーケストレーション技術を適用した応用研究を推進。また、自宅での商品・サービスの購入と店舗側の商品配送などを効率化するライフデリバリーや、パーソナルデータに基づいて一人ひとりに合わせた生活習慣病に関するアドバイスを行うデータヘルスなど、2030年を見据えたニューノーマル時代のライフスタイルの提案を行う。

 さらに、KDDI research atelierの来訪者にも研究に参加してもらいながら、国内外を問わず大企業からスタートアップまで、幅広いパートナーとともに研究を推進していくとしている。

 今後は、埼玉県ふじみ野市のKDDI総合研究所の研究拠点を「先端技術研究所」と位置付け、KDDI Accelerate 5.0の7つの分野のテクノロジーとオーケストレーション技術を中心とした基礎研究を行っていくと説明。KDDI総合研究所では、KDDI Accelerate 5.0の取り組みを、KDDI research atelierでの応用研究と、ふじみ野拠点での先端研究の両輪で推進していくとしている。