ニュース

丸紅情報システムズ、医療従事者向けリモートアクセスツールを販売開始

 丸紅情報システムズ株式会社(以下、MSYS)は9日、株式会社ビットブレインが提供する医療従事者向けリモートアクセスツール「SPG-Remote Medical」の販売を開始すると発表した。

 SPG-Remote Medicalは、接続元端末にも接続先端末にも特別な設定やアプリケーションのインストールを必要とせず、独立したネットワーク内に保管された電子カルテや検査データ、画像、薬歴情報、施設利用者情報などの情報に特定の端末から安全にアクセスできるリモートデスクトップサービス。

 導入時に独立したネットワーク内に設置する専用ルーターが提供され、ネットワークケーブルを差し込んだ後に電源を入れるだけで利用できる。IT事業者の支援などは必要なく、既存システムに影響を与えないため、設定変更などは不要。接続元端末も、PC(Windows、Mac)の他に、タブレットやスマートフォンなどマルチデバイスで利用できる。

 新型コロナウイルス感染症拡大の影響で企業のリモートアクセス導入は加速したが、医療機関では個人情報を含む電子カルテや検査データなどの情報が数多く存在することから、ネットワークを独立させてインターネットなど外部との接続を遮断しており、リモートアクセスが浸透していないという。

 MSYSでは、医療従事者による医療機関の外部から必要な情報への安全なアクセスを可能にすることで、院内不在担当医との救急患者に関する遠隔カンファレンスや、訪問医療の効率化を実現でき、医療の質の向上とともに、医療従事者の勤務環境の改善を図るためにも、医療機関のリモートアクセス環境の整備が必要だと説明。リモートアクセスの導入を必要とする医療機関にSPG-Remote Medicalを提供し、3年間で3億円の売上を目指すとしている。