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BoxをWebブラウザから解放する――、Windowsエクスプローラーからセキュアに利用できる「cloudrive」

丸紅ITソリューションズが提供

 丸紅ITソリューションズ株式会社は13日、クラウドストレージ「Box」と連携するソリューションとして、「cloudrive」を提供開始すると発表した。

 「cloudrive」は、WindowsエクスプローラーにドライブマウントしてBoxを利用できるようにするツール。

 通常、Windowsエクスプローラーを用いてBoxを操作する際は、Box公式ツールのBox Driveを利用することになるが、一方で、一部の企業はPCに侵入したマルウェアがBox Drive経由でBoxにアクセスできてしまうことを懸念し、Box Driveの導入を認めていないケースがあるという。

 またBox Driveを導入しても、「共有リンクをクリックするとブラウザが起動してしまう」「コラボレーターの確認や招待は使用できない」といった理由により、Webブラウザとの併用が必要になってしまっている点も課題とのこと。

 今回発表された「cloudrive」は、こうした課題を踏まえて開発されたツールで、Box Driveと同様、Windowsエクスプローラーを用いてBoxを操作できるが、Box上のファイルにアクセスしようとするとダイアログが表示され、時間内に「許可する」というボタンが押されないと、アクセスが許可されないため、万一PCがマルウェアに感染したとしても、Box内のデータへのアクセスを防げるとした。

 また、アクセスできるフォルダをシステム管理者が制限できるので、機密度の高いフォルダはマウントさせないといった運用に対応している。フォルダはWebブラウザでの利用時と同様に、フォルダの種類に応じて青色・灰色・黄色のいずれかで表示されるとのこと。

 加えて、フォルダのアクセス権も「cloudrive」上で確認でき、公開フォルダに機密情報を保存するなどのミスを防止できるのみならず、キャッシュについても、暗号化や一定時間での自動クリアといったセキュリティ機能を備えている。

 さらに、メールなどで受信した共有リンクからWebブラウザを介さず直接「cloudrive」へアクセスできる仕組みを備えているほか、招待や共有リンクもエクスプローラーから操作可能。ブラウザと併用しなくても済むことから、業務の時間短縮につながるとアピールしている。