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キヤノン、小型ハンディターミナル「PRea ST-150」と業務アプリ開発ツール「KNTool」を発表

 キヤノンマーケティングジャパン株式会社(以下、キヤノンMJ)は13日、キヤノン電子株式会社製の新製品として、スキャナー一体型ハンディターミナル「PRea(プレア)ST-150」と、PRea STシリーズ対応の簡単業務アプリ開発ツール「KNTool(ケーエヌツール)」を発表した。発売は9月7日。

PRea ST-150

 PRea ST-150は、在庫管理業務などに活用できるハンディーターミナル。バーコード読み取りに必要な機能を絞ることで、小型・軽量を追求したエントリーモデルで、140gの小型軽量ボディーと握りやすいサイズ感により長時間使用での負荷を軽減し、ブラインドタッチに配慮したキー形状を採用することで操作性を向上させた。

 本体にはオレンジ色のフレームを採用し、暗い場所での使用時などにおける視認性を向上。背面には滑り止めパターンを採用し、端末の落下を防止するとともに、屋外での落下なども想定した高い堅牢性、耐久性を実現した。また、ハンディターミナルを共有する環境などに対しても、本体には抗菌素材を採用して菌の繁殖を抑制し、手袋を付けたままでも使いやすいボタン設計となっている。

 OSにはWindows Embedded Compact 7を搭載しているため、多く利用されているWindows CE系アプリケーションの移行もスムーズかつ低コストで行える。

KNTool(画面イメージ図)

 KNToolは、プログラミングスキルを必要とせず、ハンディターミナルを使用した業務アプリケーションを簡単に開発できるツール。通常、業務アプリケーション開発には長い期間が必要となるが、KNToolの利用により顧客自身で業務に応じたアプリケーションを簡単かつ低コストで作成できる。

 アプリケーションは、パーツをドラッグ&ドロップで配置していくことで作成でき、すぐに活用できる複数の業務用テンプレートも用意されている。

 PRea ST-150の市場想定価格は12万円(税別)。KNToolの価格は10万円(税別)。キヤノンMJでは、PRea ST-150は年間8000台、KNToolは年間1000ライセンスの販売を目指す。