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キヤノンITS、現場の映像をリアルタイムにオフィスと情報共有する遠隔業務支援サービス「VisualBrain」

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は26日、遠隔業務支援サービス「VisualBrain(ビジュアルブレイン)」を7月1日から提供すると発表した。

 VisualBrainは、iPhoneから送られた映像と音声をPC上のブラウザーでリアルタイムに受けとり、PCからもリアルタイムに音声をiPhoneに送れる、双方向のコミュニケーションを可能にするクラウドサービス。たとえば、現場担当者と遠隔地の監督やオフィスが、映像と音声を共有することで、現場に赴くことなく効率的に遠隔業務の支援ができる。

「VisualBrain」の概要図

 回線状況に応じて、滑らかな映像配信が可能な「ビデオモード」と、低帯域でも画質の劣化を抑止する「イメージモード」の2タイプの通信モードを備え、モバイル環境でのスムーズなコミュニケーションをサポートする。

 イメージモードは、キヤノンITS独自の画像転送処理により、ストリーミング方式で問題となる通信品質低下による画像劣化問題を解消し、高精細な視界共有を必要とする業務や、回線品質の悪い場所、複数現場の同時視界共有などでも、帯域負荷を軽減した円滑なコミュニケーションを可能とする。

 また、キヤノンITS独自の映像・画像処理技術により、双方向コミュニケーション中でも高精細な写真撮影が可能で、映像では分かりにくい定規の目盛りや部品の凹凸なども画像として保存することで、細かいコミュニケーションを行うことを可能にする。

 顧客システムとの連携も個別開発により対応し、外部システムとの連携用Web APIも備える。また、オプションで、ハンズフリーのモバイルカメラ「MM100-WS」との連携に対応し、現場担当者がコミュニケーション中でも両手を利用した作業を行えるようにできる。

 VisualBrainの価格(税別)は、初期導入費が10万円から。月額利用料は8万円から。年間利用料は96万円から。キヤノンITSでは、VisualBrainを活用した現場作業支援やリモートワーク支援などのソリューションを提供することで、2022年までに売上高3億円を目指す。